これまでに何度も第11世代CPUのTiger Lakeを搭載するChromebookについて情報がありましたが、昨日メディアに対する投稿の中で、インテルがChromebookに搭載することを公表しています。
また過去の発表と異なり、Chromebookも対象に含まれるという言い方ではなく、Chromebookにも注力をしているという言い方をしています。
10th Gen Intel Core-based Chromebooks continue to deliver leadership performance and experiences, and our internal benchmarking shows that we will extend this leadership with 11th Gen Intel Core processors with Intel Iris Xe graphics.
Chromebooks have never been more important with the accelerated shift to working and learning from home.
このTiger Lakeプロセッサは、薄型軽量ノートパソコン向けの世界最高のプロセッサーとなるよう設計されています。
Chrome OS向けとして現在ハイエンドの第10世代インテルCPUと比較して、Webページ読み込みを最大28%高速化、グラフィックス性能は2.7倍となるなど、第11世代は大きく性能向上しているのがポイントです。
また、Adobe Lightroomでは写真の編集やイン・エクスポートが最大23%高速化、Kinemasterのイン・エクスポートが最大54%高速化、Google Meetを併用しながらG Suiteでドキュメント等を開くときは2.1〜2.5倍高速になっているなども伝えられています。
要するに、現状最高の第10世代インテルCPUよりも11世代はパワフルであり、とくにグラフィック性能が大きく向上しているということになります。
この新世代CPUの搭載によって、Chromebookのハイエンドモデルの在り方も変わってくるでしょうし、もしかしたらゲームユーザーやLinuxユーザー向けにも新しい選択肢になるかもしれません。
それに今後はParallelsと連携したWindowsアプリの使用なども行われる可能性があるわけでなので、純粋に高性能なCPUを搭載するChromebookの必要性もより高まってきそうですね。
一方、昨日AMDのRyzenシリーズを搭載する初のChromebookがHPからリリースされているわけですが、こちらもグラフィックス性能重視であり、インテルCPUよりも安価な傾向にあります。
第11世代CPUを搭載するChromebookは、今後数ヶ月で登場すると言われていますので、すでに発表されたRyzenシリーズ搭載モデルとあわせて、2020年末から来年にかけて、いま以上に面白いことになりそうです。