本日、Chrome OSのDevチャンネルが84.0.4133.0から84.0.4136.1にアップデートされましたが、Quick Answerなどいくつかの新機能の他、Chromebookで日本語環境を使う場合において残念なバグが引き続き残っているため、それについて簡単にまとめていきます。
なお機能については、多くのユーザーに関係のありそうな2つだけピックアップしますので、より詳細を知りたい方は公式の変更ログをご覧ください。
Quick Answers
昨年の11月に、「Quick Answers」と呼ばれる簡易検索機能が開発されていることをお伝えしていますが、ついにChrome OS 84(現Dev)の Chrome://flags 内に項目が登場しています。
この機能を有効化すれば、Quick Answersが使えるはず…なんですが、どうやらまだちゃんと動いていないようです。
本来であれば以下の画像のように、選択した項目についての情報が追加で表示されるはずですが、私の環境ではダメでした。
Google Assistantと連携しているので、言語の問題か単純にやり方が悪かったのかわかりませんが、とりあえず実装されるとこんな感じで表示されるようです。
設定画面の検索動作が少し変更
また今回のアップデートは地味なところの変更点が主で、Chrome OSの設定画面にある検索窓部分の挙動が少し変更になりました。
これまでは完全一致でしか検索できませんでしたが、以前のアップデートでWi-Fiの検索、今回のアップデートですべての項目からあいまい検索ができるようになっています。
画像をご覧いただくとおり、日本語での表示&検索もできるので、”あの項目どこだっけ?”というときに、検索を活用しやすくなったと思います。
ということで、多くのユーザーに関係のありそうな主な変更点はこの2つかと思います。
続いて、Chrome OS 84 Devで現在起きている大きな問題、日本語入力についてお伝えしておきます。
日本語入力と設定の問題
先日、ツイッターでも紹介していますが、アップデートのあと日本語入力の設定画面が文字化けしてしまい、設定どころではありません。
それなのに英語キーボードの設定ページがちゃんと日本語で表示されているのが謎ですね。
私を含め、Chromebookに慣れている方なら大体必要な項目がどこにあるかわかっているので、対応はできると思います。
しかし困ったことに、ここで設定しても今度は反映されず、それどころか変な設定のまま固定されてしまうので、一度ログアウトや再起動しないと戻らないという問題があります。
また、Stableでも問題になっている辞書に登録できない問題も残されており、Devチャンネルでは日本語入力環境は正直最悪と言っていい状況になっています。
さらに言うと、文字入力をしているときにたまに一文字目が勝手に決定されてしまい、”こんにちは”が”kおんにちは”になったり”konn~”のように、日本語入力のままでもローマ字がそのまま入力されてしまうなどの状態です。
これを直すには、毎回IMEを切り替え(ctrl+space / ctrl+shift+space)をする必要があるので、手早く文字入力するのはまず厳しいです。
mあとめ → まとめ
”Beta”や”Stable”に戻したとき、日本語入力の一部分が空白で表示されたり辞書登録ができない点は不便ですが、現在の”Dev”よりは比較的マシなので、無理にDevにとどまる必要がない方は、安定しているチャンネルに戻す方が良いと思います。
これから試してみたい…と思っている方も、仕事などに影響が出る可能性があるのでいまはおすすめできない状況ということを知っておいていただければと思います。
ということで、仕事や普段使いでガッツリ使っているChromebook以外で、こういう刺激を受けたい方はDevチャンネルに遊びに来てみてください。
改めてお伝えしておきますが、あくまでChrome OS Dev Channel 84.0.4136.1 でのお話ですので、勘違いされませんよう。
でも、これが修正される見通しがあるんだろうか…?
今後のアップデートで変更や修正があった場合にはご報告いたします。
参考 Chrome OS Dev got updated to 84.0.4136.1. Here is what changed!