Google の Gemini はこれまでにいくつかの新機能や Google サービスとの拡張機能を追加していますが、新たな報告によれば、Google は今後さらに他の Google サービスやアプリとの連携ができる拡張機能を導入する予定のようです。
現在、Gemini が拡張機能として提供しているものでは Google Workspace、Googleフライト、Googleホテル、Googleマップ、YouTube、YouTube Music があります。しかし、今後のアップデートで Gemini には6つ以上の未発表の機能を含む新しい拡張機能が導入されることが確認されました。
この情報は Android Authority が Google アプリ ベータ版 v15.29.34.29 から発見したもので、いくつかの新機能についてはスクリーンショットなども共有されています。
最初に未発表の機能の1つでは Google Home アプリがあり、この拡張機能が有効になると Gemini が「照明やスイッチなどのスマートホームデバイスを操作」できるようになります。これは現状だと Gemini をスマートフォンのデフォルトのデジタルアシスタントに設定すると、スマートホームデバイスの操作は一度 Google アシスタントを経由する必要があり、処理が遅くなってしまいます。しかし、この機能が有効になれば Gemini が直接操作できるようになるため、以前の Google アシスタントのように遅延なく処理ができるようになります。
ただし、この新しい拡張機能がオートメーションを操作できるようになるかはわかりません。とは言え、現在の若干不便なホームデバイスの操作が解消されることが期待できます。
続いて未発表の機能では「電話」アプリ向けの拡張機能があります。Gemini を使って電話を呼び出すことができるようですが、この機能がどんな動作をするのかは現時点えは不明のようです。
3つ目の未発表の機能では、「ユーティリティ」と表示されている機能が含まれています。説明を見ると Gemini がスマートフォンの設定やアプリを直接操作するような機能で、例として写真を撮る、アプリを開く、音量を調整するという3つが挙げられています。この機能が有効になればハンズフリーでスマートフォンの設定や操作ができるようになると思われますが、まだ機能していないようで実際の挙動は不明です。
残り3つの拡張機能ですが、これらは未発表ではなくすでに発表されている機能向けのものになります。これには Google カレンダー、Google Keep、Google Todo リスト 向けの拡張機能があり、今回の報告ではこれらのアプリとの連携についても示唆されるコードが発見されました。
ただ、これらの機能がスタンドアロンになるのか、既存の機能に組み込まれるのかはわかっていません。とは言え、Google が Gemini の拡張機能を様々なサービスとアプリへと展開する準備を進めていることは確実で、より便利になることが期待できます。