Chromebook 週間まとめ (10/31週): MediaTek Kompanio 540 発表、Acer・Lenovo の新モデル登場

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Chromebook 週間まとめ (10/31週): MediaTek Kompanio 540 発表、Acer・Lenovo の新モデル登場

この記事では、2025 年 10 月 26 日から 11 月 1 日までの 1 週間にあった、Chromebook / ChromeOS および関連するサービスなどについての主なニュースやアップデートをまとめています。

今週は次のようなトピックがありました。

今週の主なトピック
  • MediaTek が Chromebook 向け新チップ「Kompanio 540」を発表
  • Core Ultra 5 搭載「Acer Chromebook Plus Enterprise 714」を北米で正式発表
  • Core 3 N355 搭載「Lenovo Chromebook Plus 2-in-1」が米国 Best Buy で発売
  • その他、マイナーアップデートや開発中の機種、セール情報など

以下、各トピックの詳細を簡単に紹介します。

目次

MediaTek が Chromebook 向け新チップ「Kompanio 540」を発表

MediaTek が、学生向けの Chromebook に最適化された新チップ「Kompanio 540」を発表しました。

このチップはこれまで「MT8189」と呼ばれていたもので、Kompanio 838 (MT8188) をベースとしながらも、「Kompanio 520」の後継チップとしてリリースされました。

そのため、現在教育向けやエントリークラスの Chromebook に採用されている「Kompanio 520」から、CPU のシングルコアは 50% 向上、マルチコアは 30% 向上、グラフィックス性能は 75% 向上、バッテリー駆動時間も最大 35% 向上と、大幅なパフォーマンス向上となっています。

Kompanio 540 を搭載する Chromebook は、2026 年 1 月以降に各メーカーから順次発売される予定です。

なお、Kompanio 540 (MT8189) を搭載する Chromebook については、以下の記事で開発状況をまとめています。

「Acer Chromebook Plus Enterprise 714 (CBE794-1)」が北米で正式発表

今年 5 月に Acer 公式サイトに突如掲載された「Acer Chromebook Plus 714」のエンタープライズ向け 2025 年モデルが正式に発表されました。

この「Acer Chromebook Plus Enterprise 714 (CBE794)」は、120Hz リフレッシュレートを備えた 14 インチ 1,920×1,200 解像度ディスプレイ、Intel Core Ultra 5 115U、最大 16GB RAM と最大 512GB SSD を搭載したハイエンドモデルです。

また、2 つの USB-C / Thunderbolt 4 ポートや 2 つの USB-A ポート、HDMI、Ethernet などを備え、タッチ対応で最大 20.5 時間、タッチ非対応で最大 15 時間というバッテリー駆動時間も備えています。

企業向けの Chromebook として非常に優れたパフォーマンスを持つモデルですが、北米での販売価格は 1499,99 ドル(約 22.8 万円)と高額です。

現時点では、日本国内での展開について明らかにされていないものの、日本語ページが公開されていたことから、企業向けでの展開は十分に考えられます。

単純な性能とコストで考えたら、同じ Core Ultra 5 を搭載した「ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus」のほうが手頃かもしれません。

Core 3 N355 搭載「Lenovo Chromebook Plus 2-in-1」が Best Buy で発売

Lenovo は新たに Intel Core 3 N355 プロセッサを搭載した「Lenovo Chromebook Plus 2-in-1」を、米国 Best Buy で発売しました。

このモデルは、今年 1 月に CES 2025 で発表されており、日本でも 3 月頃から教育・法人向けで販売を開始している「Lenovo Chromebook Plus 2-in-1」の CPU 違いです。

先行して販売されているモデルは Core 5 120U と Core 7 150U を搭載しているため、ややコスト高の印象があるため、Lenovo は CPU をワンランク落として Core 3 N355 を搭載し、価格も控えめのモデルを投入したと考えられます。

Best Buy では 579 ドル(約 8.8 万円)で販売されており、Chromebook Plus としてはミドルクラスにあたる構成ですが、教育や一般ユーザー向けに良い選択肢になると考えられます。

Core 3 N355 を搭載するモデルの日本投入については不明ですが、すでに上位 2 モデルが展開されていることから、投入される可能性は十分にあります。

ChromeOS 141 の 2 回目のマイナーアップデート展開、遅れていた機種もアップデート

ChromeOS 141 に 2 回目のマイナーアップデート(141.0.7390.134)が展開されました。

このアップデートにより、Kompanio Ultra を搭載する Chromebook Plus や一部教育向けモデルなど、アップデートの提供が遅れていたデバイスも最新バージョンに更新されます。

大きな問題などは発生していませんが、一部デバイスでは ChromeOS 141 のメジャーアップデート以後に、「タッチパッドが反応しない、または動作が不安定になる」という問題が報告されています。

開発中の機種とセール情報など

最初にお伝えしている Kompanio 540 を搭載する Chromebook に、新しく「Finley」と呼ばれるデバイスの開発が始まりました。現状では詳細は不明なものの、これにより Kompanio 540 を搭載する Chromebook は 12 種類が開発されていることになりました。

今週は Amazon で「スマイルSALE」を開催しています。対象となっている Chromebook は多くありませんが、タブレットタイプの「Lenovo Chromebook Duet 11 Gen 9」や Intel N150 と 8GB RAM を搭載する 14 インチクラムシェルタイプ「ASUS Chromebook CX14 CX1405」がお買い得となっています。

また、今週は以下のような How To 記事を投稿しました。

まとめ

今週の Chromebook 関連ニュースは、MediaTek が学生向け Chromebook の新チップ「Kompanio 540」を発表したことが最大の話題です。

ハードウェア面では、Acer のハイエンド法人向け「Chromebook Plus Enterprise 714」や、Lenovo の Core 3 N355 搭載「Chromebook Plus 2-in-1」も登場し、日本での投入にも期待です。

また、今後登場予定の Kompanio 540 搭載モデルや ChromeOS 142 以降の動向にも注目です。引き続き主要なアップデートや開発状況を追ってお伝えしていきます。

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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