Google Pixel 8a を実機レビュー。ちょうど良いが詰まったミッドレンジスマートフォン

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Google Pixel 8a を実機レビューのアイキャッチ画像

今回の記事では、Google が2024年5月に発表したミッドレンジスマートフォン Google Pixel 8a のレビューをお届けします。

私は発表直後に購入しており、だいたい10日ほど使った状態でのレビューとなりますので、長期的な評価ではないことはご了承ください。また、Pixel スマートフォンは様々なメディアで取り上げられているため、ここでは普段から Pixel をとっかえひっかえしながら使っていて、Pixel 8a の良いところと気になるところを簡単にまとめていきます。

目次

前世代からの変更点

前世代 Google Pixel 7a も購入してレビューしていますが、新しい Pixel 8a は前世代からデザイン含めていくつかの変更があります。

まず、見てわかる違いとして、デザインが前世代よりも丸みを帯びた四隅の角になっており、リアカメラのパンパー部分も少しマット調に変更されています。デザインが変更されたことでサイズはほぼ変わりありませんが、何となくコンパクトになったように見えます。

ディスプレイサイズも変更はありませんが Corning Gorilla Glass 3 カバーガラスを採用し、前世代は最大90Hzリフレッシュレートに対応していたものが Pixel 8a では60〜120Hzまでのリフレッシュレートに対応するようになりました。また、画面の明るさも最大輝度1,400nits、ピーク輝度は2,000nits となり、昨年のフラッグシップモデル Pixel 8 と同じ仕様です。

大きな違いとして、Pixel 7a は Pixel 8 シリーズと同じ Google Tensor G3 プロセッサを搭載しており、いくつかの AI を活用したカメラ機能も使えるようになりました(ベストテイク、音声消しゴムマジック、編集マジック、ウルトラ HDR)。あとはわずかにバッテリー容量が増加しているくらいです。

Pixel 8a の良いところ

この10日間ほど使っていて Pixel 8a の良かったところをざっと挙げていきます。大まかに言えば、次のような点は Pixel 8a の強みです。

  • サイズ感
  • パフォーマンス
  • 使いやすさ(おサイフケータイ、ワイヤレス充電、Google エコシステム)
  • カメラ(写真撮影)

前世代 Pixel 7a とはほぼ同じサイズではあるものの、四隅が丸くなったことで全体的な印象はよりコンパクトなものとなりました。また、フレームやエッジ部分がわずかに変更されていることで、握ったときの印象も変わりましたが、Google が Pixel 8 以降はケースを着けることを念頭において開発していると述べているように、特にケースを着けたときに持ちやすくなったと感じます。

ちなみに私は公式ストアで販売されている Made for Google の Bellroy Leather Case を本体と同時に購入しています。最近は Pixel も知名度が上がったおかげで、様々なメーカー、ブランドからケースが販売されているため、選択肢が増えたことが嬉しいですね。

ディスプレイもフラッグシップ Pixel 8 と同じ最大輝度を備えており、120Hzリフレッシュレートに対応するなど不満は特にありませんが、ベゼルの幅がやや大きく見えてしまう点はネックかもしれません。

6.1インチサイズながら Google Tonsor G3 および 8GBRAM を搭載するため、ミッドレンジスマートフォンとしては十分過ぎるレベルで、日常使いからちょっとしたゲームプレイまで幅広く対応できる点は魅力です。

とは言え、ベンチマークスコアなどでは Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 などハイエンドチップセットに比べると性能は劣っていますが、そこまで性能を追い求めるようなユーザーでなければこれで十分だと思います。

発熱に関しては Tensor G2 よりも改善しているように感じますが、そこまで高負荷な作業をすることがないため、ここについては正直判断ができません。ただ、ケースを着けて Android アプリの「ファイアーエムブレム ヒーローズ」をプレイしても気になるほど熱いとか動作に影響が出るような問題は発生しませんでした。

普段の使いやすさという点では、小さく取り回しのしやすいサイズであることに加え、ワイヤレス充電やおサイフケータイにちゃんと対応していることも挙げられます。

おサイフケータイは国内向けモデルであれば対応するスマートフォンが増えていますが、ワイヤレス充電にも対応する手頃な価格のミッドレンジスマートフォンは案外多くはありません。Pixel 7a から引き続きワイヤレス充電にも対応してくれていることで、ちょっとしたときの充電などはワイヤレス充電器においておくだけで十分なので便利です。

また、Google エコシステムに身を投じることで、例えば充電時に Pixel Stand を使うことで Pixel 8a をスマートホームハブのように使うこともできますし、Google Pixel Watch や Google Pixel Buds シリーズとも連携もスムーズです。

Pixel に限ったことではないものの Chromebook や Google Nest デバイスとの連携もできるため、Google デバイスやサービスを主軸に使っている場合には Pixel スマートフォンは便利で、かつフラッグシップほど高い値段ではなく手が届きやすいという点が魅力です。

また、機能という点では Google AI 機能を使えることがメリットですが、ここ最近では Pixel スマートフォンに限らず一部のフラッグシップ Android スマートフォンでも利用可能になってきています。Pixel 8a はフラッグシップ Pixel モデルに比べると一部の AI 機能が使えないため、Google AI をフルに使いたければフラッグシップモデルを選ぶ必要があります。とは言え、Google フォトの編集マジックや消しゴムマジック、音声消しゴムマジックなど普段でも使いやすい AI 機能は押さえているため、ほとんどのユーザーには十分かと思います。

カメラに関しても Google Pixel 8a はとても良く、特に写真撮影においてはフラッグシップモデルと遜色ない撮影が可能です。ただ、Pixel 8a には望遠カメラが搭載されていないためズーム写真を撮影することが多ければ Pixel 8 Pro を選ぶ必要がありますが、そうでなければ Pixel 8a でも十分です。

この期間中、ちゃんとした動画撮影をしていないので何とも言えませんが、少なくとも日常の風景を動画に収める程度であれば大きな問題はありませんでした。

全体的に見ても Google Pixel 8a は性能、機能、使いやすさが揃ったちょうど良い Android スマートフォンです。

Pixel 8a の気になるところ

正直に言えばこの期間、Pixel 8a を使っていて気になったところはバッテリー駆動時間の短さくらいで、ほとんどのシーンで満足しています。これを含めて購入時に気になるであろう点は次の3つです。

  • バッテリーの短さ
  • 選択できるストレージ容量
  • 価格

まず、バッテリー駆動時間については Google Pixel 8 Pro よりも明らかに持たない印象で、どちらかえと言えば Google Pixel Fold に近いバッテリー駆動時間だと思います。また、昨年のモデルよりもバッテリー容量はわずかに増加していますが、実働は大きく変わりませんでした。

とは言え、使い方次第ではあり、平均的なバッテリーの持ちでもあるので朝充電してから夜までは持つはずなので、そこまで気にする必要もないかもしれません。

使用していて気になる点はバッテリーくらいだったので購入後の満足度は高いと思いますが、Google Pixel 8a の場合、購入するときのほうが悩ましい選択を迫られます。

例えば、Pixel 8a は前世代 Pixel 7a と同じく選択できるストレージが128GBしかありません。写真や動画は Google フォトやドライブを使っていればさほど容量は食いませんが、インストールするアプリが多かったり、マルチユーザーや個人用と仕事用プロファイルを分けている場合などに少し心配になります。とは言え、これも使い方次第なので大量のアプリをインストールしたりローカルでファイルを保存することがなければ、128GBでも十分です。

もう一点は、 Pixel 8a の価格が前世代よりも上昇したことで、フラッグシップの Pixel 8 の価格に少し近づいてしまったことです。そうは言っても、Pixel 8 も11万円を超える価格になっているので、通常時であれば Pixel 8a のほうがコストパフォーマンスに優れていると思います。

しかし、セールやキャリアなどによるキャンペーンで Pixel 8 の価格が下がっている場合には、Pixel 8a よりも Pixel 8 のほうが性能と機能が充実しているというメリットがあります。とは言え、Pixel 8a も値下がりしているのであれば手頃な価格でバランスの良い1台として Pixel 8a を選ぶメリットは大きくなるため、性能と機能を重視するか、手頃さを重視するかで変わってくると思います。

まとめ

発売から10日ほど使った段階では、Google Pixel 8a は性能と機能、価格の面でバランスが良く、Google のサービスやデバイスを活用するためにちょうど良いミッドレンジスマートフォンです。

私の場合は、普段ゲームなどもしないため取り回しのしやすい Pixel 8a がちょうど良いのですが、外出時にテザリングしたり、ブログのための写真や動画を撮影するときには Pixel 8a よりも Pixel 8 Pro が都合良いことが多々あります。このように目的次第ですが、AI 機能を含めてこだわった写真や動画を撮影したり、少しでも性能が良いものが必要であれば Pixel 8 または Pixel 8 Pro、そうでなければ Pixel 8a でも十分です。

前世代 Pixel 7a や Pixel 8 と比較すると確かに悩ましい点もありますが、いま Pixel スマートフォンを買うのであれば Pixel 8a は第1候補として検討すべきモデルです。また、これを機に Pixel Watch や Pixel Buds などの Google デバイスと合わせて購入することもオススメです。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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