Google は Android および Web 版の Gemini アプリにおいて、ユーザーがアップロードした画像に対してマークアップ(書き込み)や編集を行える新機能のテストおよび展開を開始しました。
この機能は数か月前から開発されており、現在モバイルアプリと Web 版 Gemini で利用可能になっています。
実際に筆者の個人の Google アカウント(Google AI Pro と無料の両方)と Workspace アカウントでも、Android アプリとブラウザ版の両方でこの機能が有効になっていることを確認しました。
「言葉での説明」が不要に、直感的な指示が可能へ
これまで Gemini に画像について質問をする際、画像内の一部分を指定するためには、「右上の赤い物体について教えて」や「左から 2 番目のグラフの数値は?」といったように、テキストで具体的に場所を指示する必要があり、意図がうまく伝わらないことも少なくありませんでした。
しかし、今回のアップデートにより、Gemini に画像を添付してサムネイルをタップすると、マークアップツールが起動します。

このツールでは、ペンツールを使って直接画像で線を引いたり、テキストを入力することが可能です。


マークアップツールを使い、写真の中から特定の一人を丸で囲み、「この人物は誰?」と尋ねたり、囲った場所だけを置き換えたり、削除したりすることもできるため、画像内の一つの場所を対象とした指示がしやすくなりました。


なお、この機能の画像編集には Nano Banana Pro が必要になるため、「思考モード (3 Pro を搭載)」を選択する必要があります。
まとめ
現時点では、この機能がすべてのユーザーに完全にロールアウトされたのか、あるいは広範囲な A/B テストの一環なのかは断定できませんが、複数の環境で確認されていることから、順次利用可能になっている可能性が高いです。
Gemini を使った画像検索や解析、あるいは編集をよく利用するユーザーにとっては、とても便利なアップデートとなります。


