Gemini アプリでは以前から、ChatGPT の「プロジェクト」に相当するワークスペース機能の開発に取り組まれていました。
当初は Web 版から作成する仕様になるとみられていましたが、Android Authority は最新の Google アプリ(version 16.47.49.ve.arm64)において、Android 版 Gemini アプリ内で「新しいプロジェクト」ボタンが実際に表示できるようになっていることを報告しています。
「新しいプロジェクト」ボタンの追加
現時点ではボタンをタップしても動作せず開発途中と見られますが、UI が組み込まれたことで、モバイルアプリ単体でプロジェクトを作成できる方向へ仕様が進んでいることが分かります。

また、解析されたコードからプロジェクト内で Gemini が参照できるファイルは 最大 10 個まで に制限されていることが読み取れます。
この上限が固定なのか、Google AI Pro などの有料プランで変動するのかは現時点では不明です。
いずれにしても、Google は Gemini の「プロジェクト」を複数の会話・資料をまとめる作業スペースとして活用する方向性がより明確になってきました。
NotebookLM へのショートカット追加と「予約アクション」の位置移動
今回の APK 解析では、プロジェクト機能以外の UI 変更も確認されています。特に、アカウントスイッチャー(プロフィールアイコンを開いた際のメニュー)内部に NotebookLM への新しいショートカットを追加する準備が進んでいる点が挙げられます。
先日には Web 版でも同様の変更が加わる可能性が報告されていました。
さらに、現在はプロフィールアイコンをタップ・スクロールしてアクセスする「予約アクション」が、左上のハンバーガーメニューに移動する可能性も示されています。

まとめ
Gemini のプロジェクト機能は、ChatGPT のプロジェクトと同様に会話やファイルをまとめて扱えるワークスペースとして開発が進んでいます。
Android アプリで「新しいプロジェクト」ボタンが表示されるようになれば、モバイルの Gemini アプリユーザーにも大きく広がりが期待できます。
さらに NotebookLM との接続やメニュー整理など、Gemini アプリ全体の UI 改修も進んでおり、さらに使いやすくなることに期待です。


