Google はブラウザ向けの AI アシスタント機能「Gemini in Chrome」を、Chromebook および Chromebook Plus にもまもなく提供する予定であることを明らかにしました。
ChromeOS にはすでに Gemini の機能が組み込まれていますが、これに加えてブラウザで動作する「Gemini in Chrome」が Workspace ユーザー向けに提供されることで、Chrome ブラウザ上での作業効率がさらに向上することが期待されます。
ただし、「Gemini in Chrome」は現時点で英語のみ対応しているため、今回の提供開始時点で日本語が利用できるかどうかはまだ不明です。
Chromebook でもブラウザ内の Gemini が利用可能に
「Gemini in Chrome」は、Web ページや PDF、動画などの内容を要約したり、タブの文脈を理解して必要な情報をまとめたり、作業中のアイディア出しをサポートしたりできるブラウジングアシスタントです。
これまで「Gemini in Chrome 」は Android / iOS / Windows / Mac 向けに一部地域・言語で展開されてきましたが、Google は Chromebook と Chromebook Plus の Workspace ユーザーにまもなく提供することを発表しています。
これにより、ChromeOS 上で利用できる AI 機能が OS レベルにとどまらず、ブラウザ操作そのものにも広がることになります。
企業向けの管理機能にも対応
「Gemini in Chrome」は Workspace 向けに展開されるため、IT 管理者は AI の利用方法を細かく制御できます。
Chrome Enterprise Premium のデータ損失防止(DLP)機能と組み合わせることで、AI を使用しながらも情報漏洩リスクを抑えられ、企業環境でも安心して導入できます。
また、Google は「Gemini in Chrome」がエンタープライズ向けの保護機能(enterprise-grade protections)に対応しており、IT やセキュリティチームがユーザーの AI 利用を細かく管理できるよう設計されていることも強調しています。
まとめ
今回の発表により、Chromebook と Chromebook Plus でもまもなくブラウザ内で動作する Gemini in Chrome が Workspace ユーザー向けにも提供される予定であることが分かりました。
これにより、ChromeOS デバイスでも他の OS と同様に、ブラウザ内の Gemini を利用したワークフローが構築できるようになります。
Google は「まもなく提供」としていますが、Workspace を利用中の組織向けに段階的に展開されるとみられます。また、展開開始の段階では利用できる言語や地域に制限がある可能性も考えられます。


