Google は、2025 年 11 月の Pixel Drop にあわせて、電話アプリに搭載されている「通話メモ(Call Notes)」機能の提供地域を拡大し、日本でも利用できるようになりました。
この機能はすでに米国など一部地域で先行提供されていましたが、今回のアップデートにより日本語にも対応しています。
通話内容を Gemini Nano が自動で記録・文字起こし・要約
「通話メモ」は、Pixel スマートフォンに搭載されたオンデバイス AI「Gemini Nano」を利用し、通話中の内容を自動で録音・文字起こし・要約できる機能です。
ワンタップで通話の録音から文字起こしまで行えるため、会話の内容を後から確認できます。作成された文字起こしや要約は通話履歴内に保存され、重要なポイントや次のステップなどが整理された形で表示されます。

たとえば、打ち合わせ内容の確認や ToDo の洗い出しなど、ビジネスシーンでも役立つ機能です。ただし、通話の要約機能は現時点で英語のみ対応ですが、文字起こしを日本語でも利用できます。
対応デバイスと利用条件
通話メモ機能を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。
- 対応デバイス: Pixel 9 シリーズ以降(A シリーズは非対応)
- 対応地域: 日本、米国、カナダ、オーストラリア、アイルランド
- 対応言語: 英語、日本語(日本)
- 要件: 最新の電話アプリ、AICore、Private Compute Services がインストール済み
機能を有効にするには、電話アプリの設定から「通話メモ」をオンにし、案内に従ってセットアップを完了する必要があります。
初回設定後は、通話中の画面に「通話メモ」ボタンが表示され、ワンタップで録音・文字起こしを開始できます。
データは端末内で安全に処理
通話メモ機能は、Gemini Nano によるオンデバイス処理で動作し、録音や文字起こし・要約データがクラウドに送信されることはありません。すべての情報は端末内に保存され、Google と共有されることはないため、プライバシーを確保したまま利用できます。
記事執筆時点で、2025 年 11 月の Pixel Drop を含むセキュリティアップデート適用済みの筆者の Google Pixel 10 Pro で「通話メモ」が利用可能になっていることを確認しました。
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出典: Google, Google 電話アプリ ヘルプ


