Google は、今後展開される 11 月の Google Play 開発者サービスアップデートにおいて、緊急通報時にライブ映像を共有できる新しい安全機能「緊急通報時のライブ映像共有(Integrated Live Video Experience)」を追加する可能性があります。
この機能は、Pixel スマートフォンを対象に、米国で先行提供される見込みです。
緊急通報時にライブ映像を共有
「Integrated Live Video Experience」は、緊急通報を行った際に、オペレーター(Dispatcher)から映像共有のリクエストを受け取り、ユーザーが同意するとカメラ映像をリアルタイムで共有できる仕組みです。
オペレーターは現場の状況を映像で把握できるため、より迅速で的確な対応が可能になるとみられます。
映像データはユーザー端末に保存されない可能性があり、必要に応じて通報側(緊急サービス)で保存される場合があるようです。詳細な運用やデータの取り扱いについては、正式展開時に明らかになると予想されます。
まずは Pixel スマートフォンで提供開始か
今回の機能は、Google Play 開発者サービスの 2025 年 11 月版アップデートに含まれるとされており、初期段階では Pixel スマートフォン向けに限定提供される可能性が高いとされています。今後、他の Android デバイスにも拡大されることが期待されています。
Pixel シリーズではすでに「自動車事故検出」、「安全確認」など複数の安全性機能が提供されており、今回のライブ映像共有はその拡張機能として位置づけられます。
Apple が iOS 18 で導入した「Emergency SOS via Satellite」と似たコンセプトの機能であり、スマートフォンの安全機能が次の段階へと進化していることを示しています。
現時点では米国内での提供が想定されており、日本での展開時期は不明です。


