YouTube が一時的に読み込めない、あるいは真っ白な画面になる問題が一部ユーザーで発生しましたが、これはプラットフォーム側の障害ではなく、広告ブロッカー(Ad Blocker)との互換性問題が原因とみられています。
記事執筆時点では、Google から公式な発表はありませんが、同様の問題に遭遇した場合には、広告ブロッカーを一時的に無効化する、別のブラウザを使用する、キャッシュや Cookie を削除して再読み込みするといった方法で改善する場合があります。
広告ブロッカー使用者で YouTube が表示されない不具合
複数の海外メディアによると、現地時間 11 月 7 日未明ごろから DownDetector 上で「YouTube がダウンしている」との報告が急増しました。しかし調査の結果、YouTube 自体には障害は発生しておらず、広告ブロッカーを有効にしているユーザーの間でのみ発生していたことが判明しました。
影響を受けたユーザーの多くは、YouTube を開くとページがほぼ真っ白になり、動画が再生できない、コメントや説明欄が表示されないなどの現象が確認されています。
一方で、別のブラウザや広告ブロッカーを無効化した状態でアクセスすると正常に動作したとの報告が多数寄せられています。
YouTube の「広告ブロッカー対策」アップデートが背景か
YouTube は 2023 年以降、広告ブロッカーの使用を明確に禁止し、段階的に検出と制限を強化しています。今回の問題は、YouTube 側が新たな広告ブロッカー対策を展開したことが原因とみられます。
Reddit などでは、特に Opera GX ブラウザの内蔵広告ブロッカーや、一部 Chromium 系ブラウザでログイン中のアカウントを使用している場合に問題が多いとの報告がありました。
一方で、Firefox で未ログイン状態の場合や、Microsoft Edge を使用している場合は正常に動作したという報告もあります。なお、人気の拡張機能「uBlock Origin」は引き続き問題なく動作しているとのことです。
ショート動画でも一時的な UI 表示不具合が発生
同時期に、YouTube ショート動画でコメント欄や「いいね」ボタン、動画説明などが表示されない不具合も発生していました。この問題は短時間で解消されたものの、一部では YouTube 側の一時的な UI 更新やキャッシュの影響も指摘されています。
今後の対策
YouTube を利用中に同様の症状が発生した場合は、以下の手順を試すと改善する場合があります。
- 広告ブロッカーを一時的に無効化する
- 別のブラウザ(特に Firefox や Edge)を使用する
- キャッシュや Cookie を削除して再読み込みする
YouTube は今後も広告ブロッカー検出を強化していくとみられ、利用者は広告視聴または YouTube Premium の利用を求められるケースが増える可能性があります。


