Google、Chrome の「高精度の自動入力」を拡張。パスポートや免許証番号などにも対応

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Google は、Chrome ブラウザの「自動入力 (Autofill)」機能を拡張し、従来の住所やパスワード、支払い情報に加えて、パスポートや運転免許証番号、車両情報 (ナンバープレート番号や VIN など) の入力にも対応したことを発表しました。

この機能は「高精度の自動入力 (Enhanced autofill)」と呼ばれているもので、今回のアップデートにより、レンタカーや公式申請フォームなどで複雑な入力が必要な場面でも、Chrome が安全に情報を補完できるようになります。

目次

強化された「高精度の自動入力」で複雑なフォームにも対応

今回のアップデートは、デスクトップ版 Chrome で「高精度の自動入力」を有効にしているユーザーが対象です。

この機能を有効にすると、Chrome がフォーム構造をより正確に理解し、複雑な入力欄や形式の異なるフォームにも対応できるようになります。

たとえば、レンタカー予約フォームで氏名や免許証番号、発行した県といった情報を一度の入力で自動補完することが可能になります。

プライバシーと安全性を確保

Google は、強化された自動入力機能について「プライベートで安全な設計を行っている」と説明しています。

Chrome はユーザーの許可を得た場合にのみ情報を保存し、暗号化によって保護します。入力時には自動的にデータを送信せず、情報を補完する前に必ず確認が求められる仕組みです。

ただし、機能の性質上、フォームの URL やページ内容の一部が Google に送信される場合があるとしています。

設定は「設定 > 自動入力とパスワード > 高精度の自動入力」から有効化でき、説明文には「Chrome でフォームの内容を正確に把握して、すばやく自動入力できます」と記載されています。

ChromeOS でも確認済み

記事執筆時点で筆者の Chromebook (ChromeOS 141.0.7390.134) でこの機能の展開を確認することができました。

Chromebook の Chrome で確認した「高精度の自動入力」の設定画面のスクリーンショット
Chromebook の Chrome で確認した「高精度の自動入力」

そのため、Chromebook ユーザーであっても「高精度の自動入力」を利用することが可能です。

また、拡張されたデータの入力は、同設定画面の [追加] ボタンから行えます。

Chromebook の Chrome で確認した「高精度の自動入力」の設定画面で、情報を追加するところのスクリーンショット
「高精度な自動入力」の情報を追加する画面

追加できる情報では、以下のようなものがありました。

  • ID カード
  • Known Traveler 番号
  • Redress 番号
  • パスポート
  • 運転免許証
  • 車両情報

いずれの項目も正常に登録・自動入力が行えることを確認しました。

グローバル展開と今後の拡張

この新機能は本日から全世界・すべての言語で利用可能となっており、今後数か月のうちにさらに多くのデータタイプに対応する予定としています。

従来の自動入力に比べて利便性が大幅に向上しており、特に Chrome ブラウザで個人情報や公的書類を頻繁に扱うユーザーにとって有用なアップデートといえます。

出典: Google

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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