Google は、これまで cloud.google.com 上で提供していた Google Cloud の技術ドキュメントを、新たに専用ドメイン「docs.cloud.google.com」へ移行したことを発表しました。
この移行により、ドキュメントと Gemini をはじめとする AI 機能との統合が進み、開発者やエンジニアがより効率的に情報へアクセスできるようになります。
すべての技術ドキュメントを統合。AI 時代に向けた新基盤へ
新サイトでは、Google Cloud 関連のすべての技術ドキュメントが一元化され、より高速で直感的な検索と閲覧が可能になりました。

Google はこの取り組みを「AI-first transformation(AI ファーストな変革)」の重要なステップと位置づけており、Gemini などの AI が文脈を理解して支援できるような仕組みの基盤となります。
また、従来の cloud.google.com には、引き続きブログや製品紹介、料金情報などが残されます。
技術ドキュメント部分のみが docs.cloud.google.com に移行し、数週間以内に自動リダイレクトが開始される予定です。
旧 URL と新 URL の対応は以下のように維持されています。
- 旧: https://cloud.google.com/compute/docs/instances
- 新: https://docs.cloud.google.com/compute/docs/instances
このように URL 構造がほぼ同一のため、ブックマークや参照リンクはそのまま利用できます。
Gemini によるドキュメント制作支援も導入
今回の移行では、AI を利用したドキュメント制作プロセスも刷新されています。
Google は公式ブログで「執筆環境に Gemini を直接統合し、コンテンツ制作を加速させる生産性ブースターとして活用している」と説明しており、AI を“使う”だけでなく“AI と共に作る”方向に進化しています。
さらに、翻訳プロセスも AI 化され、これまでよりも多くのドキュメントを迅速に多言語展開できるようになりました。現在、主要製品のドキュメントは 12 言語に対応しています。
高速でグローバルな新サイトへ
これにより、より軽量でスムーズなナビゲーションと検索が可能になりました。
Google は今後もこの新基盤を活かし、「AI による文脈理解や動的なガイド提供など、次世代の開発者支援を強化していく」としています。
出典: Google Cloud


