Google は、スマートスピーカーやスマートディスプレイ向けの新しい音声アシスタント「Gemini for Home」の提供を、現地時間 10 月 28 日より開始しました。
まずは米国の早期アクセス登録者から段階的に展開され、今後数週間以内に対象を拡大する予定です。
Google Home に Gemini が展開
Google は 8 月に「より強力な新しい音声アシスタント」として Gemini for Home を発表しており、これまで Google Home アプリ v4.1 へのアップデートなどが進められてきました。
今回ついに、Google Home および Nest シリーズのスピーカーやディスプレイに Gemini が導入され、従来の Google アシスタントに代わる形で利用できるようになります。
Gemini は従来よりも自然な会話が可能で、文脈や意図を推測して応答を生成します。これにより、「照明を少し落として音楽を流して」といった複数アクションを自然言語で処理することも可能になります。
Gemini Live も提供開始
同時に、Google Home Premium プランの加入者向けに「Gemini Live」も提供開始されました。これは継続的な対話モードで、ユーザーは「OK、Google」と繰り返すことなく自然な会話を続けることができます。
たとえば、夕食の献立を相談したり、日常的なアドバイスを求めたりといったやり取りを途切れなく行うことが可能です。
なお、Gemini for Home および Gemini Live に対応するデバイスについては、以下の記事をご覧ください。
現段階では米国限定、2026 年に他地域へ拡大予定
今回の展開は英語版・米国ユーザー限定の早期アクセスプログラムとして開始されており、正式なグローバル提供は 2026 年以降に段階的に拡大される見込みです。
Google は「2016 年以降に発売されたすべての Google スピーカーおよびディスプレイで Gemini を利用可能にする」としています。
Gemini はこれまでのアシスタントと異なり、会話ごとに異なる応答を生成する生成 AI ベースの仕組みを採用しており、やり取りのたびに自然な変化を伴う点が特徴です。
ただし、早期アクセス段階では誤回答や一部機能の制限もあるため、Google は「OK Google, send feedback」と発話して改善要望を送るよう呼びかけています。
今後の展開
Google は 2026 年にかけて、Gemini の多言語対応やスマートホーム機能、メディア再生、検索との統合などを順次強化する方針を示しています。また、Gemini Live の継続対話精度や雑音環境下での認識向上なども重点課題として挙げられています。
なお、日本では 2026 年初旬に Gemini の提供が開始される予定で、すでに Gemini for Home 機能への早期アクセス登録が開始しています。


