Google が「Google ウォレット」アプリのアップデートを進めており、NFC 対応カードをスマートフォンにかざすだけで追加できるようになったことが明らかになりました。
この機能が展開されれば、これまでよりもはるかに手軽に、支払いカードを登録できるようになります。
これまでの手動入力や撮影が不要に
従来、Google ウォレットに新しいクレジットカードやデビットカードを登録する際は、カード番号を手入力するか、カメラで撮影して情報を読み取る必要がありました。
今回のアップデートでは、非接触決済に対応するカードをスマートフォンの NFC リーダー部にかざすだけで、自動的に情報を読み取り、即座に登録できるようになります。
この機能は、2025 年 4 月頃から一部ユーザーでテストが行われていましたが、最新の Google Play 開発者サービスのアップデート(バージョン 25.41.817018206)で、より広範囲に展開されていることが確認されています。
HelenTech でも Pixel 10 Pro (開発者サービス v25.41.61)を使って確認しましたが、現時点では NFC でのカード追加機能を利用できませんでした。段階的に展開されている可能性があるため、数日から数週間のうちに利用可能になると思われます。
Material 3 Expressive デザインもテスト中
あわせて、Google はウォレットアプリ内で Material 3 Expressive デザインを段階的に導入しています。
背景に淡い色調のグラデーションが加わり、「カードを追加」ボタンなどの UI 要素がより見やすくなっています。こちらも限定的なテストの段階であり、全面的な刷新はまだ行われていません。
利便性の高いアップデートが続く Google ウォレット
最近のアップデートでは、Google Play Points の残高を表示したり、イベントチケットや搭乗券を目的地に近づくと自動で提示する機能も追加されました。
今回の NFC 登録機能により、とくにナンバーレス化しているクレッジットカードで、これまでのよりも手軽に登録して使うことができるようになります。