Google Pixel スマートフォンの「連携カメラ」機能において、音声ソースを選択できる新しいオプションが追加されていることが確認されました。
Android Authority によると、最新の Pixel Camera Services (バージョン 3.1.807663885.00)で、「連携カメラ」機能の UI に 3 点メニューが追加され、その中に「連携カメラの音声を使用する (Use connected camera audio)」というトグルスイッチがあることを確認しました。
「連携カメラ」機能とは
Google Pixel スマートフォンの「連携カメラ」機能は、一部のアプリを使ったライブ配信時などに、別の Pixel スマートフォンや GoPro を追加のワイヤレスカメラとして利用できる機能です。これにより、配信中に複数のカメラアングルを切り替えることが可能になります。
これまでの連携カメラ機能では、映像ソースを外部カメラに切り替えると音声ソースも自動的に切り替わる制限があり、状況によって音質低下などの問題が指摘されていました。
新しい音声ソース切り替えトグルとメリット
今回発見されたトグルスイッチは、有効にすると従来どおり映像と音声ソースが連動し、無効にすると、映像ソースを切り替えても音声ソースはメインの Pixel スマートフォンに固定されるようになります。

もしこの音声ソース選択機能が正式に展開されれば、ユーザーは配信内容や状況に応じて最適な音声入力デバイスを選択できるようになります。
例えば、ポッドキャストやインタビュー配信で、最も話し手に近いマイクからの音声を常に使用したい場合に、映像だけを別アングルのカメラに切り替えつつ、音声はメイン端末のマイクから入力し続ける、といった柔軟な運用が可能になります。これにより、映像切り替え時の音声レベルの変動を防ぎ、安定した録音を続けられることが期待できます。
現状と今後の期待
「連携カメラ」機能は、最近では古い Pixel モデルにも提供が拡大されていますが、現在のところ利用はライブ配信に限定されており、YouTube や Instagram など、対応するアプリも限られています。
また、現状では各アプリを使用しているときのみに「連携カメラ」を使うことができるため、Pixel の標準カメラアプリでの動画撮影時にも機能が使えるようになると、より便利になります。
ただし、現時点ではこの機能はまだ開発段階の可能性があり、いつ正式にリリースされるかは不明であり、最終的に実装されない可能性もあります。とはいえ、正式に導入されれば、ライブ配信などでの Pixel スマートフォンの利便性を大きく向上させる可能性があるため、導入に期待したいところです。