現在、Amazon Web Services (AWS) で大規模な障害が発生しており、Snapchat や Alexa をはじめとする多くのオンラインサービスで接続障害などが報告されています。この問題は主に AWS の US-EAST-1 リージョンで発生している模様です。
19:58 更新: 影響を受けていたAWSサービスのほとんどにおいて、復旧が続いています。US-EAST-1を利用するグローバルサービスと機能も復旧したことを確認できました。完全な解決に向けて引き続き取り組んでおり、新たな情報が入り次第、最新情報をお知らせいたします。
障害の影響を受けているサービス
日本時間 10月 20日 午後から、SNS や Reddit、Downdetector などで、様々なウェブサイトやオンラインサービスにおける障害や接続問題の報告が相次いでいます。
影響を受けているとされる主なサービスは以下の通りです。
- Snapchat
- Grammarly
- Amazon Prime Video
- Signal
- Asana
- Slack
- Fortnite
- Alexa (スマートアシスタント)
- PlayStation Network
- Perplexity
- Airtable
- Canva
- McDonalds アプリ
メッセージングアプリの Signal は接続問題を公式に認めており、AI 検索エンジンの Perplexity CEO も X で AWS の問題が原因であると述べています。Alexa スマートアシスタントも応答しない、設定したアラームが機能しないといった報告がユーザーから寄せられています。
原因は AWS のインフラ問題
これだけ多くのサービスが同時に影響を受けていることから、根本的な原因はインフラにあると考えられます。実際に、多くのウェブサイトやオンラインサービスの基盤となっている AWS の稼働状況を示す「AWS Health Dashboard」では、重大な問題が発生していることが示されています。
- AWS とは? Amazon Web Services (AWS) は、Amazon が提供するクラウドコンピューティングサービスです。世界中の多くの企業が、ウェブサイトのホスティング、データの保存、アプリケーションの実行などに AWS のインフラを利用しています。
AWS によると、当初「US-EAST-1 リージョンにおける複数の AWS サービスでエラー率とレイテンシ (遅延) の増加を調査している」と報告されていました。その後の更新では、「US-EAST-1 リージョンの DynamoDB (データベースサービス) エンドポイントへのリクエストで著しいエラー率を確認した」と述べられています。

Amazon は引き続き原因究明と問題解決に取り組んでおり、進捗があり次第、情報を更新するとしています。
影響範囲と過去の事例
今回の障害の中心は AWS の US-EAST-1 リージョン (米国東部) ですが、このリージョンを利用しているサービスは世界中に存在するため、影響は北米以外にも及んでいる可能性があります。
AWS の US-EAST-1 リージョンでは、過去にも大規模な障害が発生しています。2023年、2021年、2020年にも同様の障害があり、その際には多くのウェブサイトやプラットフォームが数時間にわたって利用できなくなりました。
まとめ
現在発生している AWS の大規模障害により、多数のオンラインサービスが影響を受けています。復旧の時期については現時点で明らかになっていません。
利用しているサービスで接続しにくい、動作が不安定などの問題が発生している場合は、この AWS 障害が原因である可能性があります。各サービスの公式発表や AWS Health Dashboard の情報を確認することをおすすめします。