Google は、Web ブラウザである Google Chrome において、記事などを全画面で表示して読書に集中しやすくする新しい「イマーシブ リーディングモード (Immersive Reading Mode)」 を開発していることがわかりました。
この機能は、Microsoft Edge に搭載されている「イマーシブ リーダー」と同様に、広告やサイドバーといった不要な要素を取り除き、テキストと画像のみのシンプルな表示に切り替えるものです。
Chrome の新しいイマーシブ リーディングモードとは
現在の Chrome にも、簡易的な「リーディングモード」が搭載されています。この機能は、ページの内容をサイドパネルに表示するものですが、表示領域が限られており、特に画面の小さいデバイスでは読みにくい、パネル幅の調整のひと手間が必要という課題がありました。
今回開発されているイマーシブ リーディングモードは、サイドパネルではなくページ全体を使ってコンテンツを表示します。これにより、視覚的なノイズが大幅に削減され、ユーザーは記事の内容に集中しやすくなります。
なお、Microsoft Edge には、以前から同様の「イマーシブ リーダー」機能が搭載されており、多くのユーザーに利用されています。

実装の状況と今後の見通し
この機能は Chrome の試験運用機能フラグ (ImmersiveReadingMode) を通じて開発が進められている段階で、一般公開までにはまだ時間が必要と見られます。
現在のサイドパネル形式のリーディングモードがこの新しいモードに置き換えられるのか、あるいは別のオプションとして共存するのかは、現時点では明らかになっていません。
この「イマーシブリーディングモード」が正式に利用可能になれば、Web 上での長文コンテンツがより快適に読めるようになることが期待できます。