Google は、Gmail と Google カレンダーに Gemini を活用した新機能 「Help me schedule」 を追加することを発表しました。
この機能は、これまでメールで何度もやり取りが必要だった会議などの日程調整を、Gemini がサポートすることで効率化する機能です。
これは、Gmail 内のイベント詳細を検知してカレンダーへの追加を提案する 「カレンダーに追加」 ボタンのように、Google Workspace 全体で進められている Gemini を活用した実用的なアップデートの一つです。
Gemini を利用した新機能 「Help me schedule」 とは
「Help me schedule」 は、Gmail でメールを作成している際に、会議や打ち合わせの日程調整に関する内容を Gemini が検知すると表示されるボタンです。
このボタンをクリックすると、Gemini が自身の Google カレンダーの空き時間とメールの文脈を自動で読み取り、最適な時間帯の候補をいくつか提案してくれます。

例えば、メールの相手から 「来週、30 分間の会議をお願いします」 といった内容の連絡があった場合、Gemini はその内容を理解し、来週のスケジュールから 30 分間の空き時間を自動で探し出して提示します。
ユーザーは提案された候補を確認・編集し、そのままメールの返信に挿入できます。メールを受け取った相手が候補の中から都合の良い時間を選択すると、両者の Google カレンダーに自動で予定が作成される仕組みです。
利用における注意点
Google によると、この機能は現時点で 1 対 1 のスケジュール調整を目的としており、複数人が参加するグループでの日程調整には対応していません。
展開スケジュールと対象プラン
「Help me schedule」 機能は、即時リリースドメインでは 2025 年 10 月 13 日から、計画的リリースドメインでは 2025 年 10 月 28 日から、それぞれ最大 15 日間かけて段階的に展開される予定です。
管理者および対象プランのエンドユーザーは、デフォルトでこの機能が有効になります。
以下の Google Workspace プランおよび Google AI プランのユーザーに提供されます。
- Google Workspace:
- Business Standard, Plus
- Enterprise Starter, Standard, Plus
- Education (Google AI Pro for Education)
- Frontline Plus
- 個人向け・その他:
- Google AI Pro, Ultra
- Gemini Business, Enterprise
まとめ
今回発表された 「Help me schedule」 機能により、これまで手間がかかっていた日程調整の手間がさらに減ることが期待されます。特に社外のクライアントなどとの調整において便利になると思われますが、Google カレンダーを利用している前提なので相手を選ぶかもしれません。
記事執筆時点では、HelenTech が管理する Google Workspace アカウントでまだ確認することはできませんでした。