Google が Android 版 Google 翻訳アプリにおいて、翻訳結果をより大きく見やすく表示する新しい全画面モードをテストしていることが明らかになりました。
Android Authority によると、Google 翻訳アプリのバージョン 9.21.36.816661266.2 において、翻訳テキストを大きなフォントで全画面に表示する機能が確認されました。
この変更により、旅行中や対面での会話などで、翻訳結果を相手に直接見せやすくなり、視覚的にもわかりやすい表示が可能になります。
翻訳結果を全画面で見やすく表示
この表示では、これまでよりも広い領域に翻訳結果を大きく表示でき、文字の判読性が向上しています。
この機能は、現地の人に翻訳内容を見せたり、スクリーンショットで共有したりする際に特に役立つとみられます。遠くからでも読みやすく、視覚に不自由のあるユーザーにとっても利便性が高い設計です。

なお、この全画面モードはすでに iOS 版では提供されており、Android への展開も近いと予想されています。
新しい AI 機能のテストも進行中
また、Google は翻訳結果に関連する AI 機能のテストも同時に進めています。
これまで「Ask a Follow-up(質問を続ける)」ボタンが表示されていましたが、最新バージョンではこれが「Understand(理解する)」と「Ask(質問する)」の 2 つのボタンに分かれています。

「Understand」では、翻訳文の文法的な構造や意味の背景を解説し、「Ask」では、翻訳に関連する追加の質問や確認を行うことができるようになります。これにより、文脈や意図を理解しながら会話を深めるインタラクティブな AI 翻訳が可能になることが示唆されます。
まとめ
今回の全画面モード復活は、旅行者や多言語環境での利用者にとって非常に実用的な変更です。かつて提供されていた同様の機能は視認性の高さで人気があり、再導入を望む声も多く上がっていました。
今回の変更によって、Google 翻訳は旅行や日常の会話など、より幅広い場面で使いやすくなり、翻訳結果の見やすさと操作性の両面で利便性が高まると考えられます。