Pebble アプリストアが復活、新機能を追加。Pebble 2 / Time 2 の開発状況も公開

当サイトは Google Adsense、Amazon アソシエイト等 アフィリエイト広告を利用して収益を得ています.

スマートウォッチブランド Pebble の創設者である Eric Migicovsky 氏は自身のブログを更新し、現在開発が進められている新しい Pebble スマートウォッチとアプリストアに関する最新情報を公開しました。

今回の発表では、コミュニティと共に Pebble のエコシステムの中核を担っていた「Pebble アプリストア」が再開されたことに加え、新しい機能や開発中の Pebble 2 Duo / Pebble Time 2 の進捗も明らかにされています。

目次

Pebble アプリストアが apps.rePebble.com で再開

長年 Pebble コミュニティを支えてきた Rebble Alliance との提携により、Pebble アプリストアが apps.rePebble.com として正式に復活しました。

このアプリストアでは、過去に公開されていた 2,000 以上のアプリと 10,000 以上のウォッチフェイスに加え、2016 年以降に開発者コミュニティによって作成された新しいコンテンツにもアクセスできます。

Core Devices が非営利団体である Rebble を直接資金援助することで、ユーザーはこれまで通り無料でアプリストアを利用できます。

新アプリストアの改良点

新しいアプリストアには、使いやすさと発見性を高める複数の機能が追加されています。

ソーシャルリンクプレビュー

気に入ったウォッチフェイスを WhatsApp、X(旧 Twitter)、Discord などで共有する際に、プレビューが表示されるようになりました。

類似アプリ / おすすめ機能

各アプリページの下部に、関連性の高い他のアプリが表示されるようになり、まだ知られていない優れたアプリを発見しやすくなっています。

今後の機能追加も検討中

さらにユーザーの利便性を向上させるため、以下のような機能の追加が検討されています。

  • エミュレーターでアプリを試せる機能
  • 動作しない可能性のあるアプリ(壊れた API や設定ページ)に対する警告表示
  • カテゴリの追加と改善
  • アプリの発見や推薦機能の強化
  • 新しいアプリが注目される仕組み

新モデルの開発状況とスケジュール

先月公開された公式ブログでも進捗が報告されていますが、現時点では Pebble 2 Duo および Pebble Time 2* の状況は次のようになっています。

Pebble 2 Duo

2025 年 9 月にはホワイトモデルの Pebble 2 Duo が 2,960 台製造されました。これらは現在フルフィルメントセンターへ輸送中で、まもなく予約者への出荷が開始される見込みです。

一方、ブラックモデルは 9 月末に生産を開始したものの、中国と香港の祝日の影響で遅れが生じています。

Pebble Time 2

ソフトウェア面では、Pebble Time 2 の高解像度ディスプレイ(200×228 ピクセル)に合わせ、既存のアプリやウォッチフェイスを画面全体に拡大表示する機能が追加されました。

これにより、過去の資産を新しいデバイスでも快適に利用できます。多くの開発者は、より大きな画面にネイティブ対応するアップデートを進めています。

ハードウェア開発は EVT(技術検証試験)を完了し、現在は DVT(設計検証試験)の段階に移行しています。ステンレススチールの PVD コーティングの調整や耐水性テストなどが進められています。

スケジュールについては当初の計画より遅れており、量産開始は年末(12 月 26 日頃)を目標としています。そのため、12 月の予約注文分の出荷は早くても 2026 年 1 月になる見込みです。

開発者向けツールのアップデート

Pebble の魅力のひとつである開発環境も進化しています。SDK は Python 3 に対応するようアップデートされ、ブラウザだけでアプリ開発が完結する Cloud IDE も利用可能になりました。

さらに、AI を活用してアプリやウォッチフェイスの雛形を生成できる機能も導入されています。開発者は dev-portal.rebble.io を通じてアプリストアに作品を提出できます。

Pebble モバイルアプリのベータ公開

新しい Pebble モバイルアプリ(iOS / Android)が rePebble.com/app で試用可能になっています。まだ開発途中の段階ですが、一足先に体験できます。

まとめ

今回のアップデートは、Pebble のエコシステムが着実に拡充していることを示しています。

特に、長年コミュニティを支えてきた Rebble Alliance との正式な提携により、ハードウェアとソフトウェアの両面で持続的な発展が期待されます。

ハードウェアの出荷はやや遅れているものの、アプリストアの再開と新機能の導入によって、Pebble ファンが待ち望んだ本格的な再始動が現実のものとなりつつあります。

なお、筆者は Pebble 2 Duo をオーダーしており、初回発送分となるかは分かりませんが、期待して待っている段階です。

出典 : ericmigi.com

この記事をシェア

著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

HelenTech の最新情報を見逃さない

Google News をフォローすると、最新のニュースやレビューがあなたのフィードに直接届きます。

Google ニュース リンクバナー
目次