日本でも 2025 年 10 月 9 日から販売を開始した Google Pixel Watch 4 は、ユーザー自身や修理業者がより簡単に修理できるよう設計されています。
今回、iFixit が実施した分解により、その構造がいかに修理しやすいかが明らかになりました。暫定評価ながら、修理しやすさのスコアは 10 段階中 9 と、スマートウォッチとしては非常に高い水準です。
ネジとガスケット中心の修理しやすい設計
iFixit の分解レポートによれば、Pixel Watch 4 の修理しやすさの主な理由は、接着剤の代わりにネジと O リング(防水用ガスケット)を中心に使用している点です。
従来の多くのスマートウォッチは、強力な接着剤によって部品が固定されており、バッテリー交換などが困難でした。一方、Pixel Watch 4 では、バンドを外すと現れるネジを外すことで内部にアクセスでき、背面パネルやセンサー部の分解が簡単です。
また、ディスプレイ部分も接着剤ではなく O リングで密閉されており、機械式時計のようにネジを外すだけで交換可能です。これにより、主要部品の交換が安全かつ短時間で行えるようになっています。
バッテリーからディスプレイまで主要部品が交換可能
この設計により、以下の主要部品はすべて公式パーツで交換可能です。
- バッテリー
- ディスプレイ
- 背面センサーガラス
- 振動モーター
バッテリーはこれまでのポーチ型から金属ケース入りに変更され、取り扱いや安全性が向上しています。内部構造も全面的に再設計され、修理作業の効率化が図られています。
Google は公式修理マニュアルを公開済み
Google は Pixel Watch 4 の発売に合わせて、41mm モデルと 45mm モデルの両方に対応する公式修理マニュアルを公開しています。
このマニュアルには、分解手順や注意事項が詳しく記載されており、修理業者だけでなくユーザーにとっても有用な内容となっています。ただし、英語とフランス語のマニュアルです。
iFixit も独自の修理ガイドを公開しており、これらの情報を参考にすることも可能です。ただし、自身での分解や修理はメーカー保証の対象外となる可能性があるため、公式の修理サービスを利用することが推奨されます。
なお、Google は Pixel Watch 4 に加え、「Pixel 10 Pro Fold」および「Pixel Buds 2a」の修理マニュアルも同時に公開しており、デバイスの長期利用を支援する取り組みを拡大しています。
日本で Google Pixel Watch 4 の修理を受ける場合、公式サービスによる郵送修理が基本となります。詳細については公式ヘルプページをご覧ください。
出典: iFixit