モトローラは、Edge 60 Pro、Edge 60 Fusion、Edge 50 Pro の 3 機種に対して、Android 16 安定版のアップデートの配信を海外で開始しました。
このアップデートでは、通知の自動グループ化や UI の刷新に加え、Chromebook との「インスタントテザリング」に対応するなど、利便性と連携性の両面が強化されています。
シンプルさ・セキュリティ・接続性を重視したアップデート
モトローラによると、今回の Android 16 アップデートは「シンプルさ」、「セキュリティ」、「接続性」をテーマに設計されています。
特に、通知や接続関連の機能が大きく強化され、より直感的でスマートな体験を提供します。
通知の自動グループ化
同じアプリから短時間に複数の通知が届いた場合、それらを自動的にまとめて 1 つのグループとして表示する機能が追加されました。
これにより、通知パネルの煩雑さが軽減され、重要な通知を見逃しにくくなります。
Chromebook とのインスタントテザリングに対応
同じ Google アカウントでログインしている Chromebook や Android タブレットから、Motorola スマートフォンのテザリング機能を直接有効化できる「インスタントテザリング (Instant Hotspot)」が利用可能になりました。
これにより、スマートフォン側を操作する手間が省け、デバイス間の連携がよりスムーズになります。
UI の刷新とバッテリー関連の強化
Android 16 では、システム設定や一部の UI デザインが見直され、操作性が向上しています。
また、バッテリーに関する情報も拡張され、バッテリーの健康状態や充放電統計など、より詳細なデータを確認できるようになりました。
さらに、各コンポーネントの状態を監視するデバイス診断ツールも新たに導入されています。
モード機能と高度な保護設定を追加
ユーザーの利用シーンに応じて設定を自動切り替えできる「モード」機能も追加されています。「睡眠」、「運転」、「仕事」などのモードを設定しておくことで、通知制御や動作設定を状況に合わせて最適化できます。
また、設定アプリから直接アクセスできる「高度な保護 」機能では、盗難防止ツールや本人確認機能などのセキュリティ設定を簡単に利用できるようになりました。
今後のアップデート対象機種
現時点では、Android 16 アップデートの対象は Edge 60 Pro、Edge 60 Fusion、Edge 50 Pro の 3 機種に限られています。
モトローラは、今後 Moto Razr Ultra や Moto G シリーズなどの他モデルにも順次展開する見込みです。
ただし、今回の報告は海外からのものであり、日本でも同様に展開されているかはまだ確認できていません。
なお、以前モトローラの公式ヘルプページが更新され、Android 16 へのアップデートが予定されているスマートフォンの一部が明らかにされています。
出典: Android Central