Google Chrome 141 に3件の脆弱性を修正するセキュリティアップデートが展開 (2025年10月7日)

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Google Chrome がアップデートされているところ

Google は 2025 年 10 月 7 日、Chrome ブラウザの安定版チャンネル向けにセキュリティアップデートをリリースしました。

今回のアップデートには、3 件のセキュリティ修正が含まれており、バージョンは Windows と Mac で 141.0.7390.65/.66、Linux で 141.0.7390.65 に更新されます。また、Android 版および iOS 版 Chrome でも同様のアップデートが提供されています。

これらのアップデートは今後数日から数週間かけて順次展開される予定です。

目次

セキュリティ修正の内容

今回修正された脆弱性のうち、外部研究者によって報告されたものは以下の 3 件です。深刻度が「高 (High)」の脆弱性も含まれるため、早めのアップデートが推奨されます。

  • CVE-2025-11458 (High) : Sync におけるヒープバッファオーバーフロー
    • メモリ領域の誤処理により、悪意あるデータでクラッシュや任意コード実行の可能性。
  • CVE-2025-11460 (High) : Storage における解放済みメモリの使用 (Use after free)
    • 既に解放されたメモリを再利用してしまう不具合で、情報漏洩や不正動作の恐れ。
  • CVE-2025-11211 (Medium) : WebCodecs における境界外読み取り (Out of bounds read)
    • 動画デコード処理で想定外のデータ領域を読み取る可能性があり、クラッシュを引き起こすリスク。

Google は、修正版が広く展開されるまで詳細情報の公開を制限しており、悪用リスクの低減を図っています。

Android / iOS 版の Chrome も更新

デスクトップ版とあわせて、モバイル版の Chrome もアップデートがリリースされています。

  • Android 版 : Chrome 141 (141.0.7390.70)
  • iOS 版 : Chrome 141 (141.0.7390.69)

これらのリリースには、デスクトップ版と同様のセキュリティ修正 (Android 版) に加えて、安定性とパフォーマンスの向上が含まれています。それぞれ Google Play ストアおよび App Store を通じて順次利用可能になります。

手動でアップデートを確認する方法

Google Chrome は通常、バックグラウンドで自動的にアップデートされますが、手動で確認・適用することも可能です。

デスクトップ版 Chrome の場合、Chrome ブラウザを開いた状態で、右上のメニューボタン(︙)から [設定] > [Google Chrome について] を選択すると、現在のバージョンを確認し、アップデートを開始できます。アップデートが完了したら、ブラウザを再起動して変更を適用してください。

出典 : Chrome Releases

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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