Google は、スマートホーム向け AI 機能「Gemini for Home」の展開を、早期アクセスプログラムを通じて海外で開始しました。
この機能は、Google Home アプリに生成 AI の Gemini を統合し、家中のデバイスやカメラ映像、通知履歴などを Gemini に自然な言葉で尋ねることができるようになります。
「家に質問する」などの新機能を先行提供
Gemini for Home は、2025 年 10 月 1 日から米国・カナダ・英国・オーストラリア・ニュージーランド・アイルランドで、対応するカメラやドアベル向けに段階的な提供が始まっています。
今回先行して提供される主な機能は次のとおりです。
- 家に質問する
- Google Home に接続されたカメラやドアベル、スマートデバイスの履歴や状態を、自然言語で検索・確認できる機能です。
- 通知の要約と説明
- AI によってスマートホーム機器からの通知が自動で要約され、内容の把握がよりスムーズになります。
- 日々の要約 (Home Brief)
- 動画やイベントの要点を Gemini が要約して整理し、重要な瞬間を見逃さないように支援します。
これらの機能は、今月下旬に米国でより多くのスマートスピーカーやディスプレイにも拡大される予定です。
なお、Gemini for Home では Gemini に自然言語で質問を投げかけて情報を引き出すことはできますが、会話形式でのやり取り(Gemini Live)には対応していません。
Gemini Live を含む会話機能を利用するには、別途 Google Home Premium プランへの加入が必要となります。
利用には Early Access プログラムへの登録が必要
Gemini for Home を早期アクセスで利用するには、Google Home アプリ(バージョン 4.0 以上)で「Early Access」プログラムに登録する必要があります。
手順は以下の通りです。
- Google Home アプリを開く
- [設定] → [Early Access] に進む
- プログラムへの参加に同意する
なお、この Early Access プログラムは、Google Home の「パブリックプレビュー」とは別に用意された枠組みであり、両者は独立しています。
そのため、すでにパブリックプレビューに参加しているユーザーも、別途登録が必要です。
ただし、日本ではこのプログラムも提供されていません。
日本での展開は 2026 年初旬以降を予定
Google は、Gemini for Home の対応地域について、2026 年初旬から他の国でも順次展開を開始する予定であることを明らかにしています。日本での提供時期もこのタイミング以降となる見込みです。
なお、現時点でも先日展開された Google Home アプリのデザイン刷新により、新しいホーム画面などのデザインに加えて、日本のユーザーにも画面上部に「家に質問する」が表示されています。


しかし、今の時点では従来のようにデバイスなどを検索することはできますが、Gemini 機能がまだ展開されていないため、質問を入力しても「まだ利用可能になっていない」と返事がきます。