Google、Gemini for Home に関する「よくある質問 (FAQ)」を公開。機能、料金、提供時期を解説

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Googleは最近、スマートホーム向けの新しいAI機能「Gemini for Home」を発表しました。これに伴い、ユーザーから寄せられた多くの質問に対し、Google Nestコミュニティで公式に回答しています。

本記事では、そのQ&Aの内容を基に、Gemini for Homeの機能や料金プラン、提供時期などについて解説します。

目次

Gemini for Homeについて

Gemini for Homeとは?

Gemini for Home は、新しい基盤となる AI です。スマートディスプレイやスピーカーに搭載されている Google アシスタントを置き換えるだけでなく、カメラやドアホンなどのスマートデバイスをアップグレードし、Google Home アプリにも新しい機能を提供します。

無料プランで利用できる機能

Gemini for Home の展開に伴い、有料プランに加入していないユーザーも以下の機能を利用できます。

  • 家に質問する (Ask Home)
    • クイック検索: 検索バーからデバイスや自動化を素早く検索できます。入力中に結果や関連する候補が即座に表示されます。
    • 簡単なデバイスに関する質問: 「どの照明がついてる?」や「玄関のドアはロックされてる?」といった簡単な質問に答えます。
    • リアルタイムのデバイス制御: 「すべてのブラインドを閉めて」のような簡単な指示を即座に実行します。
  • 音声アシスタントのアップグレード
    • 音声アシスタントが Google アシスタントから Gemini にアップグレードされ、より会話的で高性能になります。この基本的なアップデートは、追加費用なしで提供されます。

提供時期とアーリーアクセスプログラム

Gemini for Home の各機能は、アーリーアクセスプログラムを通じて順次提供が開始されます。

  • カメラ・ドアホン: 2025 年 10 月 1 日から米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドで展開開始。
  • スピーカー・スマートディスプレイの音声アシスタント: 2025 年 10 月末から米国で展開開始。

他の国への展開も順次予定されています。アーリーアクセスとは、新機能をいち早く試すことができるプログラムで、参加登録したユーザーには機能が利用可能になった際に通知が届きます。

アーリーアクセスへの参加方法

  1. Google Homeアプリ(バージョン 4.0以降)を開きます。
  2. 「設定」に移動します。(新しいデザインでは右上のプロフィール写真、古いデザインでは「設定」タブをタップ)
  3. 「Early Access」をクリックして登録します。

なお、日本、スイス、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリアなどを含む国々では、間もなくアーリーアクセスのサインアップが可能になる予定です。

日本では、2026 年初頭とアナウンスされています。

音声アシスタントの進化と対応デバイス

Gemini へのアップグレードにより、音声アシスタントはより自然で複雑なコマンドにも対応できるようになります。このアップグレードは、以下のデバイスで利用可能です。

  • Nest Audio
  • Nest Mini (第2世代)
  • Nest Hub Max
  • Nest Hub (第2世代)
  • Google Home
  • Google Home Mini
  • Google Home Max
  • Google Home Hub
  • Google Nest Wifi Point

Google はサードパーティ製のスピーカーにも Gemini for Home を展開できるよう、各社と協力しています。

Gemini Live とは?

Gemini Live は、「Hey Google, let’s chat (Ok, Google. お話しよう)」と話しかけることで、毎回「OK, Google」と呼びかける必要なく、流れるような双方向の会話が可能になる機能です。

この機能は、後述する Google Home Premium の加入者向けに提供されます。

カメラ機能の向上

有料プランの「Google Home Premium Advanced」に加入すると、Gemini によってカメラの機能が向上します。

  • AIによるイベント説明・通知: カメラの映像履歴やアラートに AI による詳細な説明が表示されます。
  • 日々の要約: 数時間の映像をAIが要約し、1 日の重要な出来事をまとめたレポートを提供します。
  • 動画履歴の検索: Ask Home を使い、自然な言葉でカメラの映像履歴から特定の場面を検索できます。

これらの機能は、2015 年以降に発売されたすべての Nest カメラおよびドアホン、新しい Walmart onn カメラおよびドアホンで利用できます。

旧世代の Nest カメラを使用している場合は、Nest アプリから Google Home アプリへの移行が必要です。

これらの機能も日本では 2026 年初頭に提供予定となっています。

Google Home Premium について

Nest Aware からのアップグレード

従来のスマートホームデバイス向け有料プラン「Nest Aware」は、家全体のスマートデバイスの高度な機能を利用できる「Google Home Premium」にアップグレードされました。

  • 現行の Nest Aware 加入者: 自動的に「Standardプラン」に移行します。
  • 現行の Nest Aware Plus 加入者: 自動的に「Advancedプラン」に移行します。

Standard プランと Advanced プランの違い

機能StandardプランAdvancedプラン
Gemini Live
自然言語での自動化作成
イベント動画履歴30 日間60 日間
24/7 動画履歴10 日間
AI イベント説明
AI 通知
日々の要約 (Home Brief)
動画履歴の検索

Google One AI Pro / Ultraとの連携

Google One の AI Premium プランに加入しているユーザーは、Google Home Premium を追加費用なしで利用できます。

  • Google One AI Pro 加入者: Standard プランが含まれます(追加費用で Advanced プランにアップグレード可能)。
  • Google One AI Ultra 加入者: Advanced プランが自動的に含まれます。

Google Home アプリの刷新

パフォーマンスの向上と新デザイン

Gemini の導入に合わせて再設計された Google Home アプリでは、パフォーマンスの向上が図られています。

  • アプリの起動時間短縮
  • アプリのクラッシュ率の低下
  • カメラ性能を含む全体的なパフォーマンスの向上

また、新しい 3 つのタブ構造と、画面中央に配置された「Ask Home」検索バーにより、デバイスの検索や操作がより簡単かつ迅速になりました。スワイプ操作による画面間の移動も可能になり、片手での操作性が向上しています。

まとめ

Google Home にも Gemini が統合されることになりましたが、プランの変更や機能の展開がズレていることなどもあり、少し複雑に感じるかもしれません。しかし、Google が公式でよくある質問として回答したことで、ある程度クリアになりました。

なお、日本では 2026 年初頭に Gemini 関連の機能が提供予定とされているため、今しばらく待つ必要があります。

出典: Google Nest Community

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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