Google は、スマートホーム向け有料プラン「Nest Aware」を「Google Home Premium」としてリニューアルしたことを正式に発表しました。
この新しいサービスでは、AI モデル「Gemini」が統合され、カメラやスピーカー、ディスプレイの機能が強化されます。
プランは「Standard」と「Advanced」の 2 種類が提供され、ユーザーはニーズに応じて選択できます。既存の Nest Aware ユーザーは、引き続き現在利用中の機能を使用できます。
なお、日本でも「Google Home Premium」へとリニューアルされましたが、Gemini 機能は 2026 年初頭に導入される予定です。
Google Home Premium の新しい料金プラン
Google Home Premium では、従来の Nest Aware の機能をベースに、Gemini による AI 機能を追加した 2 つのプランが用意されています。

Standard プラン
月額 1,000 円(年額 10,000 円)で利用できる基本プランです。主な機能は以下の通りです。
- 30 日分のアクティビティ動画履歴: Nest Cam や Nest Doorbell が検知したアクティビティのハイライトを確認できます。
- 人物認識アラート: 登録した家族や友人の顔を認識して通知します。
- 音声検知: ガラスの破損音や煙・一酸化炭素警報器の音を検知して通知します。
- Gemini for Home (2026 年初旬対応予定): スピーカーやディスプレイで Gemini Live を利用し、自然な対話が可能になります。
- 自動化ルール作成サポート (2026 年初旬対応予定): Google Home アプリで実行したいことを入力するだけで、Gemini が自動化ルールを作成します。
Advanced プラン
月額 2,000 円(年額 20,000 円)で、Standard プランのすべての機能に加えて、さらに高度な AI 機能を利用できる上位プランです。
- 60 日分のアクティビティ動画履歴: より長期間のアクティビティ履歴を確認できます。
- 最大 10 日間の 24 時間連続動画履歴: 対応デバイスで最大 10 日間の常時録画が可能です。
- Gemini による高度なカメラ機能 (2026 年初旬対応予定):
- 動画履歴の検索: 「庭で犬が走っている場面を探して」のように、会話形式で動画履歴を検索できます。
- 詳細なイベントの説明: 「〇〇さんが荷物を持っています」といった、より具体的な状況を通知します。
- 日々の要約: 1 日に記録されたアクティビティの概要を Gemini が要約してくれます。
Gemini 搭載で強化される主な新機能
今回のリニューアルの最大の特徴は、Gemini AI の統合による機能強化です。特に Advanced プランでは、以下のような機能が 2026 年初旬より提供される予定です。
会話による動画検索と詳細な状況把握
カメラが捉えた映像の中から、特定の場面を探すのが簡単になります。自然な言葉で質問するだけで、Gemini が関連するイベントを見つけ出し、詳細な説明とともに表示します。
これにより、膨大な録画データから必要な情報を素早く見つけられるようになります。
簡単な指示で高度な自動化を実現
「日没後にポーチライトを点灯し、午前 0 時に消灯する」といった内容を Google Home アプリに入力するだけで、Gemini が自動化ルール(オートメーション)を作成してくれます。
これにより、これまで複雑だった設定がより手軽になります。
まとめ
Google Home Premium は、Nest Aware の後継として、Gemini AI を統合することでスマートホームの利便性とセキュリティを大きく向上させるサービスです。
新機能の多くは 2026 年初旬の提供開始を予定しており、今後の展開が期待されます。
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出典: Google ストア