Google は 2025 年 9 月 30 日(現地時間)、Google Meet ハードウェアが Pexip Connect サービスを利用して Microsoft Teams 会議へシームレスに参加できるようになったことを発表しました。
この機能拡張は、Android および ChromeOS を搭載した Google Meet ハードウェアに対応します。
Google と Pexip は 7 年以上にわたり、従来の会議室システムから Google Meet 通話に参加できるようにするための相互運用性パートナーとして協力関係にあります。今回の発表は、その連携をさらに強化するものです。
Pexip Connect による相互運用性の詳細
この連携機能は、Pexip が提供する「Pexip Connect for Google Meet hardware」サービスを通じて実現されます。利用には別途 Pexip との契約および追加費用が必要です。
この統合により、以下の方法で Google Meet ハードウェアから Microsoft Teams 会議へ参加できます。
- スケジュールされた会議への参加
- 会議コードを使用した参加
詳細については、Pexip の公式ウェブサイトで確認できます。
利用を開始するには
この機能を利用するためには、管理者による設定と、エンドユーザーによる操作が必要です。
管理者向けの設定
管理者は、Google 管理コンソールにログインし、[デバイス] > [Google Meet ハードウェア] > [設定] > [組み込みの相互運用性] の順にアクセスします。そこに Pexip から提供された顧客 ID を追加することで、機能を有効にできます。
エンドユーザーの利用方法
管理者が機能を有効にすると、ユーザーは Google Meet ハードウェアから以下の方法で Teams 会議に参加できるようになります。
- アドホック会議への参加: タッチコントローラーまたはタッチスクリーンデバイスで「会議に参加または開始」をタップし、ドロップダウンメニューから「Teams」を選択して会議コードを入力します。
- カレンダーからの参加: Microsoft Teams の会議詳細が含まれるカレンダーの予定に会議室を追加すると、そのデバイスからワンタップで会議に参加できます。
注意点として、Google カレンダー以外で作成された予定の場合、手動で予定を複製して会議室を追加するか、Teams の会議詳細を新しいカレンダーの予定の説明欄にコピー&ペーストする必要があります。
Google Meet の相互運用性に関する詳細は、公式ヘルプセンターで確認してください。
展開スケジュールと利用可能なユーザー
管理者向け設定とエンドユーザー向け機能は、いずれも 2025 年 9 月 30 日から段階的に展開されます。新機能が利用可能になるまで最長で 15 日かかる場合があります。このスケジュールは、即時リリースおよび計画的リリースの両方のドメインが対象です。
「Pexip Connect for Google Meet hardware」は、Google Meet ハードウェアを利用しているすべての Google Workspace のユーザー、ならびに G Suite Basic および Business ユーザーが対象です。
現在サポートされており、自動更新の有効期限が切れていないすべての Google Meet ハードウェア デバイスでこの機能がサポートされます。
機能を利用するには、Pexip または正規代理店への問い合わせが必要です。