現在、開発が進められている Chromebook タブレット「Sapphire」の新たな情報として、磁気式のワイヤレス充電ペンが搭載される可能性があります。
これは、Chromium Gerrit で発見された新しいコミットから明らかになりました。
開発中の「Sapphire」とは
「Sapphire」は、MediaTek の高性能チップセット Kompanio Ultra を搭載する Chromebook タブレットのリファレンスボード「Tanjiro」をベースに開発されている最初のデバイスです。
このチップセットは、「Lenovo Chromebook Plus 14」や「Acer Chromebook Plus Spin 514」にも採用されており、高いパフォーマンスと電力効率を備えています。
また、「Sapphire」には Google の Pixel デバイスを象徴するハードウェア機能である LED ライトストリップが搭載されることもわかっています。
このことから、このデバイスは数年ぶりとなる Google 製の「Pixelbook Tablet」として、今後の ChromeOS における Android カーネルへの移行を象徴するモデルになるのではないかと期待されています。
ワイヤレス充電ペンの可能性を示唆する NFC ハードウェア
今回新たに発見されたコミットにより、「Sapphire」に NFC ハードウェアが追加されることが明らかになりました。
このコミットで参照されている NXP 製の特定のコンポーネントは、過去に「HP Chromebook x2 11」で採用されていたものと同じです。

「HP Chromebook x2 11」では、この NFC コンポーネントが USI ペンをワイヤレスで充電するために使用されていました。ペンをタブレットの側面に磁石で取り付けると、NFC を介して充電される仕組みです。

「Sapphire」が「HP Chromebook x2 11」と同じハードウェアソリューションを採用していることから、同様にワイヤレス充電に対応した USI ペンが付属する可能性は非常に高いと考えられます。
まとめ
現時点では Google 製の Chromebook タブレットとなるかはまだ分かりませんが、少なくとも「Sapphire」は、高性能な Kompanio Ultra、LED ライトバー、ワイヤレス充電 USI ペンの搭載といった、高性能かつユニークなタブレットデバイスになることが期待されます。
このデバイスの開発はまだ初期段階であり、今後も多くの情報が出てくることが予想されます。引き続き、新しい詳細が判明次第お伝えします。
出典: Chrome Unboxed