Google が今月初めに予告していた Android のファイル共有機能「Quick Share」の新しいユーザーインターフェース (UI) が、広く展開を開始しました。
従来の画面下部に表示される形式から、より分かりやすいガイドを提供する全画面デザインへと刷新されています。
新しいクイック共有の UI
今月初めに Google が公開しているように、今回のアップデートで最も大きな変更点は、UI がこれまでのボトムシート形式から全画面表示になったことです。
この新しいデザインは、クイック設定タイル、システムの共有シート、または Files by Google アプリのショートカットなど、どこから Quick Share を起動しても適用されます。
UI は「受信」と「送信」の 2 つのタブで構成され、全体に Material 3 Expressive のデザインが採用されています。
送信タブ
ファイルを共有する際は「送信」タブが使用されます。「共有するファイルを選択」をタップするとファイルピッカーが開き、共有したいファイルを選ぶことができます。


ファイルを選択するとプレビューが表示され、「自分のデバイスに送信」や「近くのデバイスに送信」の対象がグリッド形式で分かりやすく表示されます。また、右上には QR コードを使って共有するためのボタンも配置されています。
受信タブ
ファイルを選択していない状態で Quick Share を開くと、「受信」タブが表示されます。この画面を開いている間、自分のデバイスは「一時的に全員に表示」され、周辺のデバイスから検出できる状態になります。

ファイルを受信している際には、転送の進捗状況を示す新しいインジケーターが表示されます。受信が完了すると、「ダウンロードを表示」や Google フォトを開くためのショートカットが表示され、ファイルへ素早くアクセスできます。
設定画面も刷新
Quick Share の設定ページも同様にMaterial 3 Expressiveのデザインが適用され、「受信」と「送信」のタブへ移動するためのボタンが大きく表示されるようになりました。

また、共有範囲の設定オプションとして、従来の「自分のデバイス」「連絡先」「全員」に加えて、「全員 (10分間)」が専用の選択肢として追加されています。
展開状況
この新しい Quick Share のデザインは、Google Play 開発者サービス (バージョン 25.37.31) の最新版を対象に、サーバー側のアップデートとしてここ数週間で順次展開されています。
出典: 9to5Google