YouTube は、動画の最後に表示される「終了画面」を非表示にするための新しいボタンの追加と、デスクトップ版では、動画の透かしにカーソルを合わせた際に表示されていたチャンネル登録ボタンの廃止の 2 つ変更を発表しました。
終了画面を非表示にする新ボタン「非表示」
YouTube の動画では、クリエイターが最後の 5 秒から 20 秒の間に「終了画面」と呼ばれる最大 4 つのインタラクティブな要素を表示できます。
これらは、他の動画を宣伝したり、視聴者にチャンネル登録を促したりするために使用されます。しかし、これらの要素がコンテンツの邪魔になり、視聴の妨げになることがありました。
今回導入される「非表示」ボタンは、この問題を解決するためのもので、このボタンは動画プレーヤーの右上に表示され、タップすることで現在視聴している動画の終了画面を非表示にできます。
注意点として、この設定は視聴中の動画にのみ適用され、サイト全体で維持されるものではありません。そのため、動画ごとに非表示にする操作が必要です。終了画面を再度表示したい場合は、「表示」ボタンを選択します。
透かしからのチャンネル登録ボタン廃止
デスクトップ版の YouTube にも変更が加えられます。これまで、動画の右下に表示されるブランドの透かしにカーソルを合わせると、チャンネル登録ボタンがポップアップ表示されていました。
今回のアップデートで、この機能が廃止されます。YouTube によると、動画プレーヤーの直下には既にチャンネル登録ボタンが存在するため、この追加のボタンを削除することで、よりシンプルにすることが目的です。
変更の背景とクリエイターへの影響
YouTube は、これらの変更がコミュニティからのフィードバックに基づいており、「視聴者からは、動画の邪魔になるものを最小限に抑え、視聴しているコンテンツに集中しやすくするための選択肢が欲しいとの声が寄せられていました」と説明しています。
クリエイター側への影響については、YouTube がテストを実施しています。その結果、終了画面を非表示にする機能による再生回数の減少は 1.5% 未満でした。また、透かしのホバー機能によるチャンネル登録は、全体の約 0.05% 未満であり、影響は限定的であるとしています。
まとめ
今回の YouTube のアップデートは、視聴者がよりコンテンツに集中できるよう、邪魔になる要素をコントロールする選択肢を提供するものです。
動画の最後に表示される終了画面が気になっていたユーザーにとっては、嬉しい改善点と言えます。