Google は、生成 AI を活用した新しい検索機能「AI モード」における「Search Live」を、米国で英語向けに正式にリリースしました。これまで Labs プログラムでの提供でしたが、オプトイン不要で誰でも利用可能になります。
「Search Live」は、「AI モード」での検索にスマートフォンのカメラを通して、目の前にあるものについて AI と音声で対話しながらリアルタイムに質問できる機能です。
Search Live とは
「Search Live」は、Google 検索の対話型 AI 機能である「AI モード」と、カメラの映像を組み合わせたものです。
ユーザーがスマートフォンのカメラで映しているものを Google 検索がリアルタイムで認識し、それに関する質問に音声で回答します。
例えば、旅行先で見かけた建物の名前や歴史について質問したり、家電製品のトラブルシューティングでどのケーブルをどこに接続すればよいか尋ねたりすることが可能です。回答と合わせて、さらに詳しく調べられる関連ウェブサイトへのリンクも提示されます。
Search Live の使い方
「Search Live」を使い始める方法は 2 通りあります。
- Google アプリから起動する Google アプリ (Android および iOS) を開き、検索バーの下に表示される新しい「Live」アイコンをタップします。ここから音声で質問を開始し、カメラ入力を有効にすることで映像を使った検索ができます。
- Google レンズから起動する すでに Google レンズを使用している場合は、画面下部に表示される新しい「Live」オプションを選択するだけです。この方法ではカメラ共有がデフォルトで有効になっており、すぐに目の前のものについて対話を始められます。
Search Live の 5 つの活用方法
Google は、「Search Live」の具体的な活用方法として以下の 5 つの例を挙げています。
旅行中の探索
旅行先で街を散策しているときに、気になる建物やランドマークについてカメラを向けて質問できます。ハンズフリーで対話できるため、日焼け止めを塗りながらでも、行きたい場所について情報を集めることが可能です。
新しい趣味への挑戦
新しく挑戦したい趣味がある場合、「Search Live」は専門的なアドバイザーのように役立ちます。例えば、抹茶セットの道具をカメラで映し、それぞれの使い方を尋ねることができます。
また、抹茶ラテを作る際に、低糖質や乳製品不使用の代替材料についてアドバイスを得ることも可能です。
トラブルシューティングのサポート
ホームシアターシステムなどの電子機器のセットアップで困ったときに、カメラを向けて「どのケーブルをどこに繋げばいいか」と質問するだけで、段階的なサポートを受けられます。テレビのメーカー名や型番、ケーブルの種類などを手入力する必要はありません。
学校のプロジェクトをより面白く
子供の科学実験などを手伝う際に、「Search Live」を AI を活用した学習パートナーとして利用できます。例えば、「象の歯磨き粉」実験で化学反応が起きている様子をカメラで映しながら、その科学的な仕組みについてリアルタイムで説明を求めることができます。
ゲームナイトを円滑に
家族や友人とボードゲームで遊ぶ際、箱を一つずつ開けてルールを読む代わりに、複数のゲームを一度にカメラで映し、グループに最適なゲームはどれか尋ねることができます。
まとめ
「Search Live」は、従来のテキスト検索から音声検索、さらにカメラを使ったビジュアル検索へと、Google 検索の新たな方法となります。
現時点では米国で英語のみの提供ですが、今後のグローバル展開にも期待されます。
なお、日本では今月初めに「AI モード」が実装されました。
出典: Google