Google は、Web 版 Google Home のスマートホームデバイス操作機能が正式に一般公開されたことを発表しました。
この機能は、これまでプレビュー版として一部のユーザーに提供されていましたが、今回の発表によりすべてのユーザーが利用可能になります。
このアップデートは、「ブラウザでスマートホームの操作をもっと行いたい」というユーザーからのフィードバックに応えるものです。
これまで Web 版 Google Home では、「カメラのビデオ履歴」の確認や「スクリプトエディタ」を使った高度なオートメーション作成が可能でしたが、今回の機能追加により、PC からも日常的なデバイス操作がシームレスに行えるようになります。
Web アプリでできるようになったこと
Web 版 Google Home (home.google.com) にアクセスすると、これまでの「カメラ」と「オートメーション」の間に、新しく「デバイス」タブが追加されているのがわかります。
このタブを開くと、自宅に設定された部屋と、そこに属するデバイスが一覧で表示されます。
以下は実際に筆者の個人の Google アカウントで確認した、Web 版 Google Home アプリの「デバイス」タブのスクリーンショットです。

照明の操作
照明デバイスのタイルをクリックするだけで、オン/オフの切り替えが可能です。
また、タイル上でマウスをスライドまたはドラッグすることで、直感的に明るさを調整できます。
ただし、現時点では色の変更には対応していません。
Nest Thermostat の操作
Nest Thermostat では、プラスとマイナスのボタンで温度設定を変更できます。さらに、メニューを開くことで「暖房」「冷房」「暖房・冷房」「オフ」といったモードの切り替えも行えます。
その他のデバイス
その他にも、スマートブラインドの調整や、カメラのプレビュー表示、スマートプラグのオン/オフ、スマートロックの操作などが可能です。
Web アプリの使い方
Web 版 Google Home アプリの使い方は以下の通りです。
- Google Home アプリと同じ Google アカウントで home.google.com にログインします。
- 「デバイス」タブをクリックします。
- 操作したいデバイスを見つけ、クリック、スライド、または画面上のボタンを使って操作します。
現時点での制限事項と今後の展望
一方で、すべてのデバイスが操作に対応しているわけではありません。スピーカーやスマートディスプレイ、Chromecast といったメディアデバイスは、現時点では操作対象外です。
操作に非対応のデバイスには「このデバイスの操作はまだサポートされていません」というメッセージが表示されます。

Google は、「より多くのデバイスタイプに対応するため、継続的に投資を行っています。利用可能になり次第、改めて情報をお知らせします」と説明しており、今後拡張が期待されます。
また、機能に関するフィードバックを送りたい場合は、画面右上のメニューアイコン (⋮) から「フィードバックを送信」を選択することで、意見や要望を直接 Google に伝えることができます。
まとめ
今回のアップデートにより、PCでの作業中などにスマートフォンを取り出すことなく、ブラウザ上で手軽にスマートホーム機器を管理できるようになりました。
だ発展途上の機能ですが、対象デバイスや機能拡張など今後の展開に期待です。