Samsungの次期フラッグシップモデル「Galaxy S26」シリーズの発表はまだ先ですが、One UI 8.5 のビルドから動画撮影に関して、Apple の ProRes コーデックに対抗する新機能が導入される可能性が報告されました。
新コーデック「APV」をサポートか
今回発見された情報では、Samsung は Galaxy S26 シリーズにおいて新しいビデオコーデック「APV (Advanced Professional Video)」に対応する可能性があります。
APV コーデックは、Apple の ProRes コーデックのように、プロ品質の動画撮影を可能にするためのものです。
主な特徴は、12 ビットカラーや、より豊かな色情報を記録できる 4:4:4 カラーサンプリングに対応するとされ、編集を重ねても画質や色の劣化がほとんどない「ほぼロスレス」な品質を維持できる点です。
これにより、編集作業での自由度が高まり、より高品質な映像制作がスマートフォンで可能になります。

ファイルサイズと外部ストレージへの保存
高品質な動画はファイルサイズが大きくなるという課題があります。リークによれば、APVコーデックで撮影した場合のファイルサイズは以下のようになるとされています。
- APV 422 HQ (1080p/30fps): 1分あたり約 1GB
- APV 422 LQ (1080p/30fps): 1分あたり約 0.75GB
これらの大容量ファイルを扱うため、Samsungは USB-C ポート経由で外部ストレージに直接動画を保存できる機能を提供する可能性があります。
これにより、スマートフォンの内蔵ストレージ容量を気にすることなく長時間の撮影が可能になります。
LUT プロファイルをギャラリーで直接プレビュー可能に
もう一つの大きな機能強化が「LUT (Look-Up Table)」のサポートです。
LUT は、Log 形式で撮影されたフラットな(色が薄い)映像に、特定の雰囲気や色味を与えるためのカラープロファイルです。
通常は編集ソフトで行うこの作業を、Galaxy S26 ではギャラリーアプリ上で直接 LUT を適用し、プレビューできるようになる可能性があります。
これにより、撮影したその場で最終的な色味を確認でき、編集作業の時間短縮につながります。
その他のカメラ機能の強化
APV コーデックや LUT サポートの他にも、いくつかの機能強化が噂されています。
新しいフレームレートの追加
動画撮影時のフレームレートに、より多くの選択肢が追加される可能性があります。
- Full HD / Ultra HD (4K): 25fps, 50fps, 100fps
- 8K: 25fps
Horizon Lock (水平ロック) 機能
強力な手ブレ補正機能として「Horizon Lock」が追加されるかもしれません。これは、Appleの「アクションモード」のように、激しい動きの中でも映像の水平を保ち、安定した映像を撮影するための機能と考えられます。
その他にも、ドキュメントスキャンの改善や、モーションフォトのシャッタータイミングをより細かく制御できる機能の追加が期待されています。
まとめ
Galaxy S26 シリーズでは、カメラ機能、特にプロ向けの動画撮影機能が大幅に強化される可能性が示唆されています。
APV コーデックや LUT のサポートが実現すれば、Apple iPhone に対抗し得る動画撮影向けスマートフォンとしてと立ち位置を得られる可能性があります。
ただし、これらの情報はあくまでも開発中の情報とそのリークであり、今後変更される可能性や実装されない可能性もあることに注意してください。