Google が、iPhone / iOS 向けに提供してきた「Chrome リモートデスクトップ」のネイティブアプリの提供を終了したことが明らかになりました。
Google は代替としてウェブ版の利用を推奨していますが、ユーザーからの評価は今ひとつのようです。
iOS 向け Chrome リモートデスクトップが公式に提供終了
これは当初、Google のヘルプコミュニティでユーザーから、iPhone 向け Chrome リモートデスクトップの使用中にマルチモニター設定で 3 画面のうち 1 つの画面しか表示されなくなったことが報告されました。
この報告に対し、Chrome コミュニティマネージャーが iOS 向け「Chrome Remote Desktop」アプリの提供が終了したことを正式に認め、これにより提供終了が明らかになりました。

さらに、Google は代替案として、ウェブ版(remotedesktop.google.com)への移行を案内しています。
ウェブ版はネイティブアプリより劣るとの声
しかし、すでにウェブ版を試したユーザーからは、Reddit などで「ネイティブアプリと比較してひどい」といった声が上がっています。
ネイティブアプリの滑らかな操作感やタッチ操作への最適化が評価されていた一方で、ウェブ版は機能的ではあるものの、操作性は改善の余地があるようです。
iOS 向けの再インストールは不可、Android 版は継続
アプリはすでに App Store から削除されており、一度アンインストールすると再インストールはできません。なお、Android 向けのアプリは引き続き Google Play ストアで公開されています。
代替となるサードパーティ製アプリとして RustDesk や Splashtop などが存在しますが、ユーザーによれば「Chrome リモートデスクトップ」アプリが提供していたシンプルさには及ばないことや、一部サービスでは追加コストもかかるため、手軽なリモートアクセス手段を求めていたユーザーにとって、適切な代替を見つけるのは難しい状況です。
まとめ
Google は長年提供してきた iPhone / iOS 向け「Chrome リモートデスクトップ」アプリの提供を終了し、ユーザーをウェブ版へ移行させる方針です。
しかし、ネイティブアプリの使い勝手に慣れていたユーザーからは、機能はするものの使い勝手が劣るウェブ版への移行には不満が残るようです。
出典: PiunikaWeb