Google スプレッドシートの AI 関数が日本語など7言語に正式対応

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Google は 2025 年 9 月 23 日(現地時間)、Google スプレッドシートで利用できる「AI 関数」が、日本語を含む新たに 7 つの言語に対応したことを発表しました。

この AI 関数は、今年初めに英語で先行して提供されていましたが、今回のアップデートにより、日本のユーザーも自然な日本語の指示(プロンプト)でテキストの生成、情報の要約、データの分類といった高度な作業をスプレッドシート上で簡単に行えるようになります。

なお、Google は 2025 年 8 月の「Workspace Drop」アップデートにおいても同様の発表をしていましたが、その頃は Google Workspace アカウントではまだ日本語での利用はできませんでした。

目次

Gemini を活用したスプレッドシートの AI 関数

スプレッドシートに新たに追加された AI 関数は、=AI() という数式を入力し、続けて Gemini への指示をテキストで入力するだけで利用できます。AI やスプレッドシートの高度な専門知識は必要なく、誰でも直感的に操作できるのが特徴です。

例えば、特定のセル範囲のデータを基にテキストの分類や要約、あるいはパーソナライズされた文章の作成などを依頼するだけで、Gemini が自動的に処理を実行し、指定したセルに結果を直接出力します。

  • ユーザーフィードバックの分類: 顧客から集めた多数のフィードバックを、内容に応じてカテゴリ分けします。
  • 製品レビューの要約: 長文のレビューから要点を抽出します。
  • パーソナライズされた文章の作成: 顧客リストに基づいて、一人ひとりに合わせたメールの文面などを一括で生成します。

この関数はスプレッドシートの他の関数と同様に、セルのフィルハンドルをドラッグするだけで、指定した列全体に適用(フィルダウン)できるため、数百行にわたるデータも迅速に処理が可能です。

日本語を含む 7 言語に新たに対応

これまで英語のみで利用可能でしたが、新たに対応した言語は以下の通りです。

  • 日本語
  • スペイン語
  • ポルトガル語
  • 韓国語
  • フランス語
  • イタリア語
  • ドイツ語

展開スケジュールと利用可能なプラン

この機能は、以下のスケジュールで段階的に展開されます。

  • 即時リリースドメイン: 2025 年 9 月 23 日より最大 15 日間かけて段階的に展開
  • 計画的リリースドメイン: 2025 年 10 月 6 日より最大 15 日間かけて段階的に展開

利用可能なプランは以下の通りです。

  • Business Standard, Plus
  • Enterprise Standard, Plus
  • Google AI Ultra for Education
  • Google AI Pro, Ultra
  • Gemini Business
  • Gemini Enterprise

今回のアップデートにより、日本の多くの Workspace ユーザーが、使い慣れたスプレッドシート上で Gemini の強力な AI 機能を活用できるようになります。日々のデータ整理や分析業務が、より便利になることが期待されます。

出典: Google Workspace Updates

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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