Google の新しい画像編集モデル「Nano Banana」 の先週の発表後、このモデルの人気によって、わずか 1 週間で 1000 万人以上のユーザーが新たに Gemini アプリの利用を開始したことが報告されています。
アプリストアのランキングも急上昇
Google の Josh Woodward 氏によると、「Nano Banana」 が公開された先週火曜日以来、2 億枚以上の画像が編集されました。
とくに、この機能を利用した 1000 万人以上のユーザーが、Gemini アプリを初めて利用する新規ユーザーであったとしています。

このネイティブ画像編集機能への注目がアプリのダウンロード数を押し上げ、米国では Google Gemini は App Store の「仕事効率化」カテゴリで現在 2 位にランクインしています。また、Play ストアの主要な無料アプリチャートでも 13 位に位置しています。
なお、記事執筆時点では日本でもそれぞれ 3 位と 11 位になっていました。
「Nano Banana」 とは?
「Nano Banana」 の正式名称は 「Gemini 2.5 Flash Image」 ですが、Google はテストプロセスで使われたコードネームである 「Nano Banana」 を積極的に使用しています。
現在、Gemini のプロンプトバーにはバナナの絵文字が表示されるほか、AI Studio でも 「Nano Banana」 の名称が使われています。

さらに、LMArena の 「Image Edit」 リーダーボードでは、2位に 171 ポイントの大差をつけて 1 位を獲得しており、性能の高さを示しています。
この画像編集モデルの主な特長は以下の通りです。
- 人物の類似性と一貫性の維持: 編集を重ねても、特定の人物の特徴を一貫して保ちます。
- 複数写真のアップロード: 複数の画像を一度にアップロードして編集できます。
- スタイル転送: ある画像のスタイルを別の画像に適用できます。
- 複数回のプロンプトによる編集: 対話形式で繰り返し指示を出し、画像を修正できます。
まとめ
今回の「Nano Banana」に関する報告では、高性能な AI 機能が、多くの人にとってアプリを使い始めるきっかけになることを示しています。
今後も、こういったビジネス以外にも使いやすい AI の機能や事例などが増えてくれることに期待です。