TCL、Gemini を搭載する初の Google TV 「QM9K」 シリーズを今月米国で発売

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TCL は、Google の AI アシスタント 「Gemini」 と、人の存在を検知する 「プレゼンスセンシング」 機能を初めて搭載した新しい Google TV デバイス 「QM9K」 シリーズを発表しました。このテレビは、今月中に米国で発売される予定です。

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Google TV で初となる Gemini 搭載

「QM9K」 シリーズは、Google TV 搭載デバイスとして世界で初めて 「Gemini」 をサポートします。これにより、従来の Google アシスタントに代わり、より高度で自然な対話が可能になります。

常時オンの 「Ok, Google」 による音声コマンドに対応するほか、「2 時間以内で見られるロマンチックな映画は?」 のような会話形式でのコンテンツ検索、スマートホームデバイスの操作、ルーティンのサポートなどが可能です。

さらに、Google TV のプロファイルに基づいて応答がパーソナライズされるため、ユーザーごとに最適化された応答を得ることもできます。

その他の AI 機能として、生成 AI を活用してオリジナルのスクリーンセーバーを作成したり、AI が集約したニュースの要約を音声で読み上げたりする機能も搭載されています。

TCL 「QM9K」 シリーズの特長

「QM9K」 シリーズのもう一つの大きな特徴は、内蔵の mmWave (ミリ波) センサーによるプレゼンスセンシング機能です。この機能により、人が部屋に入ったことを検知すると、テレビが自動的にスクリーンセーバーモードで起動します。

この機能はカスタマイズ性が高く、部屋の中での検出範囲 (半径) を細かく調整できるため、部屋を通り過ぎるだけで誤って起動するのを防ぎ、ユーザーがテレビの前に来たときだけ反応させることが可能です。また、人がいなくなった際にテレビをオフにするまでのタイムアウト時間も設定できます。

ディスプレイには 「CrystGlow WHVA」 と呼ばれる 144Hz の QLED / QD-Mini LED パネルを採用し、4K (3840×2160) 解像度に対応しています。

既存の 「QM8K」 シリーズと比較して、ピーク輝度が最大 30% 向上した HDR6500、調光ゾーンが最大 57% 増加した LD6000 をサポートし、より明るく精密な映像表現が可能です。HDR フォーマットは Dolby Vision IQ、HDR10/+、HLG に対応しています。

オーディオは Bang & Olufsen が監修しており、Dolby Atmos や DTS:X をサポートすることで、臨場感あふれるサウンドを提供します。

サイズと価格

「QM9K」 シリーズは、65 インチ、75 インチ、85 インチ、98 インチの 4 つのサイズで展開されます。

発売は 2025 年 9 月下旬に米国で開始され、まずは Best Buy で取り扱われます。価格はまだ発表されていませんが、既存の高性能モデル 「QM8K」 (65 インチモデルがセール時で約1,300ドル) よりも高価になることが予想されます。

まとめ

TCL が発表した 「QM9K」 シリーズは、Gemini を初めて搭載した Google TV としてリリースされました。

なお、既存の 「QM8K」 シリーズについても、後日 Gemini の機能がアップデートで提供される予定ですが、具体的な時期は明らかにされていません。

出典: TCL, 9to5Google

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著者情報

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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