Google は、ビデオ作成ツール「Google Vids」の AI 機能「Help me create’をアップデートし、Google スライドのプレゼンテーションを参考資料として動画を生成できるようになったことを発表しました。
このアップデートにより、既存のスライドを活用して、すばやくかつ効率的に動画コンテンツを作成することが可能になります。
スライドのコンテンツを動画に自動変換
今回のアップデートで、Google Vids の「Help me create」機能が Google スライドの読み込みに対応しました。
ユーザーがプロンプト内で @
シンボルを使って特定のスライドを指定すると、Gemini がそのスライドに含まれるテキスト、画像、その他のオブジェクトを分析し、動画の下書きを自動生成します。

生成される下書きには、スライドから抽出されたコンテンツだけでなく、AI が提案するスクリプト、ナレーション、BGM なども含まれます。
これにより、一からビデオを作成する手間が大幅に削減され、プレゼンテーション資料を元にした魅力的な動画を簡単に作成できます。
利用方法
この機能を利用するには、まず Vids.new にアクセスします。次に「Plan your video story」を選択し、プロンプト入力欄に @
シンボルを使って参照したい Google スライドのプレゼンテーションを指定しながら、作成したいビデオの概要を入力します。
なお、現時点では Vids の AI 機能 (Help me create や読み上げ式テレプロンプターなど) は英語のみの対応となっています。Vids 自体はユーザーのローカル言語で利用可能です。
展開と対象プラン
この新機能は、2025 年 9 月 2 日から段階的に展開が開始されており、すべてのユーザーが利用可能になるまで最大 15 日かかる見込みです。
利用可能な Google Workspace プランは以下の通りです。
- Business Starter、Standard、Plus
- Enterprise Starter、Standard、Plus
- Google AI Pro for Education
- Essentials、Enterprise Essentials、Enterprise Essentials Plus
- Nonprofits
- Gemini Business、Gemini Enterprise アドオン
- Google AI Pro および Ultra
まとめ
Google Vids に Google スライドを読み込んで動画を作成する機能が追加されたことは、コンテンツ作成の効率を大きく向上させるアップデートと言えます。
特に、社内研修や製品説明など、すでにスライド資料が存在する場面で活躍しそうです。
現時点では AI 機能は英語のみとなっていますが、日本語にも対応すれば、さらに多くのユーザーにとって強力なツールとなることは間違いありません。