reMarkable は、携帯性を大幅に向上させた新しい E Ink タブレット「reMarkable Paper Pro Move」を海外で正式発表しました。
従来モデルよりもはるかにコンパクトな設計でありながら、ノートテイキングに特化した強力な機能を備えています。
Paper Pro Move の主な仕様と特長
Paper Pro Move は、従来の「reMarkable 2」や「Paper Pro」よりも小型化され、手軽に持ち運べるサイズ感が最大の特長です。

本体サイズは高さ 195.6 mm × 幅 107.8 mm × 厚み 6.5 mm で、第 7 世代の iPad Mini に近い大きさながら、幅が約 25mm 狭く、よりスリムな形状です。重量は大型モデルの Paper Pro の半分以下 (230g) となっており、ポケットにも収まりやすいデザインです。
横向きにして使用すれば、Paper Pro の画面幅とほぼ同じだけの書き込みスペースを確保できることも特長です。
カラー表示とスタイラス
画面には、7.3 インチ 1,696 x 954 解像度 (264 PPI) のカスタム E-Ink Gallery 3 パネルを採用しています。これにより、従来のカラー E-Ink よりも鮮やかで正確な色表現が可能になりました。


標準で「Marker」スタイラスが付属し、アップグレード版の「Marker Plus」には消しゴム機能が内蔵されています。どちらのスタイラスも本体側面に磁石で装着でき、ワイヤレスで充電されます。
バッテリー性能
バッテリーは最大で 2 週間の連続使用が可能です。また、充電速度も速く、45 分で 0% から 90% まで充電できるため、外出先でも安心して使用できます。
ノートテイキング中心の機能
Paper Pro Move は、電子書籍リーダーではなく、あくまでノートテイキングを主目的としたデバイスです。
PDF や ePub 形式のドキュメントに対応し、手書きメモのテキスト変換やドキュメントへの注釈といった基本機能を搭載しています。
さらに、ツールバーの位置を自由に変更できる機能や、手書きドキュメントの検索機能といった新しい機能も追加される予定です。
サブスクリプション「reMarkable Connect」
モバイルアプリでのノート編集、Slack との連携、手書き検索といった高度な機能を利用するには、月額 $2.99 のサブスクリプションサービス「reMarkable Connect」への加入が必要です。このサービスには 100 日間の無料トライアルが付属します。
サブスクリプションには、無制限のクラウドストレージや追加のノートテンプレート、最大 3 年間の保証延長なども含まれています。
価格と発売情報
reMarkable Paper Pro Move は、2025 年 9 月 3 日より注文受付が開始されています。価格は以下の通りです。
- 標準モデル (Marker スタイラス付属): 449 ドル (69,800 円)
- バンドル (Marker Plus スタイラス付属): 499 ドル (76,800 円)
既存の大型モデル「reMarkable Paper Pro」は 629 ドル (92,800 円) で引き続き販売されます。
なお、Paper Pro Move 向けのフォリオ(カバー)は以下の価格で販売されています。
- ポリマー織り: 9,880 円
- モザイク織り: 14,880 円
- プレミアムレザー: 21,880 円
以下は参考価格です。

まとめ
reMarkable Paper Pro Move は、すでに定評のある reMarkable のノートテイキング機能を、よりポータブルなフォームファクタで実現したモデルです。
外出先で頻繁にメモを取ったり、アイデアを書き留めたりするユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
ただし、小型モデルとしては価格が比較的高めである点や、一部の高度な機能の利用にサブスクリプションが必要な点には注意が必要です。