Google ドキュメントの Android アプリに、Gemini を活用した音声読み上げ機能がまもなく追加される可能性が報告されました。
これは、Android Authority が Google ドキュメントのバージョン 1.25.341 の APK ファイルを解析したことで明らかになったものです。
この機能はすでに Web 版で提供されており、まもなく Android ユーザーにも拡大する可能性があります。
Gemini による音声読み上げ機能とは
Web 版の Google ドキュメントでは、Workspace ユーザーや Gemini AI Pro、Ultra プランの加入者を対象に、ドキュメントの内容を Gemini が音声で読み上げる機能がすでに提供されています。
これは単純なテキスト読み上げとは異なり、Gemini を利用して自然な音声を生成する点が特徴です。Web 版では「ナレーター」や「教育者」といった複数の音声スタイルから、目的に合わせて声を選択することも可能です。文章の校正や、移動中に内容を耳で確認したい場合に役立ちます。
ただし、現時点では英語のみで利用可能です。
Android アプリでの実装を示唆
今回の報告によれば、Google は Android 版 Google ドキュメントでも音声読み上げ機能の追加を示唆するコードが発見されました。
Android Authority が実際に機能を有効化したところ、ドキュメント画面の編集ボタン(鉛筆アイコン)の上に再生ボタンが表示されるようになります。このボタンをタップすると、Gemini がテキストを処理し、生成された音声の再生が始まる仕組みです。

Web 版との機能差と今後の展望
APK 解析で有効化された初期段階の機能では、Web 版で利用できる音声スタイルの変更や再生速度の調整といったオプションはまだ実装されていませんでした。
しかし、Web 版のドキュメントに音声再生ボタンを追加すると、それが Android アプリ上でも表示されることが確認されています。このことから、今後正式にリリースされる際には、Web 版と同等の機能が利用可能になる可能性が高いと考えられます。
なお、今回の情報は APK 解析に基づく予測であり、Google がこの機能を正式にリリースしない可能性もある点には注意が必要です。
まとめ
Android 版 Google ドキュメントへの Gemini 音声読み上げ機能の搭載は、モバイル環境でのドキュメント作成や確認の効率をさらに向上させる待望のアップデートと言えます。
まだ確定ではありませんが、今後のアップデートで提供されることが期待されます。