YouTube が、Premium ファミリープランのメンバーがプラン管理者と「同じ世帯」に居住しているという要件の適用を厳格化し始めていることが明らかになりました。
これまでも規約上は存在していましたが、積極的に強制されることはありませんでした。しかし、最近になって要件を満たさない一部のユーザーに対し、14 日後に Premium の特典を一時停止する旨の警告メールが送信されていることが報告されています。
強化される「同世帯」の要件とは
YouTube Premium のファミリープランは、月額 2,280 円で最大 5 人の家族と広告なし再生や YouTube Music などの特典を共有できる人気のサービスです。
このプランの利用規約には、以前からすべてのメンバーがプラン管理者と同じ住所に住んでいる必要があると明記されていました。

報告によると、YouTube はこの要件を確認するため、30 日ごとに「電子的なチェックイン」を実施して、各メンバーが物理的に同じ世帯にいるかを確認しているようです。
このチェックで要件を満たしていないと判断された場合、「Your YouTube Premium family membership will be paused(YouTube Premium ファミリー メンバーシップは一時停止されます)」という件名のメールが送信され、14日後に Premium の特典が利用できなくなると通知されます。

メンバーシップが停止された場合の影響
警告メールを受け取った後、14 日以内に対応しない場合、該当のメンバーは Premium の特典を失います。
つまり、広告なしでの動画再生やオフライン再生、バックグラウンド再生、YouTube Music Premium の利用ができなくなり、広告付きの無料版 YouTube の利用に戻ります。
ただし、ファミリーグループから強制的に削除されるわけではなく、メンバーとしての籍は残るようです。影響を受けたユーザーは、Google のサポートフォームを通じて、居住地の適格性を確認し、アクセスの維持を求めることができるとされています。
Netflix などに続くアカウント共有の制限
この動きは、Netflix や Disney+ などの他のストリーミングサービスが先行して実施している、アカウント共有の取り締まりの流れに沿ったものと考えられます。
現時点では、YouTube による今回の措置はまだ広範囲に実施されているわけではないようです。
しかし、Reddit などでは数ヶ月前から散発的に報告が上がっており、今後この動きが本格化する可能性があります。
まとめ
YouTube Premium のファミリープランにおいて、これまで形骸化していた「同世帯」要件が厳格に適用され始めています。
別世帯の家族や友人とプランを共有している場合、今後特典が利用できなくなる可能性があるため注意してください。
出典: Android Police