Google のファイル共有機能「Quick Share」は、先日新しいユーザーインターフェース (UI) の展開が一部ユーザーで始まったばかりですが、さらに異なるデザインの UI が開発中である可能性が報告されました。
この報告は Android Authority (AssembleDebug 氏) が Google Play 開発者サービスのベータ版 (バージョン 25.35.31) を APK 解析したことにより発見し、今回の変更は、数日前に報じられた別の UI パターンとも違う、よりミニマルな操作性を目指しているようです。
送信・受信画面を統合した新 UI
今回発見された Quick Share の開発中のコードでは、現在展開されている UI が明確な送信画面と受信画面に分かれているのに対し、新しい UI は「共有に追加 (add to share)」という画面に一本化される可能性があります。
デフォルトは「共有に追加」画面
新しい UI では、ファイルを選択していない状態の「共有に追加」画面が、事実上の受信待機状態として機能します。この状態で他のユーザーからファイルが送信されると、通知が届く仕組みです。

ユーザーが共有したいファイルを選択すると、画面は自動的に共有先デバイスの検索を開始し、検出されたデバイスが画面下部にリスト表示されます。また、QR コードを表示して転送を開始するオプションも用意されています。
ファイル受信時の流れ
受信側では、まずファイル転送の通知が表示され、ユーザーは承認か拒否かを選択します。転送が開始されると進捗状況が示され、完了後にはメディアファイルのプレビューが自動で開くようです。

大画面デバイスへの最適化が目的か
報告によると、新しい UI には「ファイルをドラッグして選択する」といった操作を示唆する記述が見られます。
これはスマートフォンでは一般的な操作ではなく、PC やタブレットといったデスクトップ環境での利用を想定している可能性があります。
実際に、折りたたみ式デバイスやタブレットでこの新 UI を表示させると、大画面に最適化された調整が確認できるとしています。

例えば、画面上部の青い円はファイルの受信準備が整っていることを示しますが、大画面デバイスでは、このスペースにファイルを受け入れる対象 (全員、連絡先のみなど) の設定状況も表示されるようになります。
まとめ
今回発見された Quick Share の新 UI は、あくまで開発段階のものであり、実際に全てのユーザーに提供されるかどうかは不明です。
しかし、Google が Quick Share の利便性を向上させるため、継続的に様々なアプローチを試みていることは間違いありません。
特に大画面デバイスでの操作性向上に焦点を当てている可能性があり、将来的に噂されている Chrome OS と Android の統合を見据えた動きの一環である可能性も考えられます。