先週の Pixel 10 の発表イベントで、Google は Gboard の新しい文章アシスタント機能「文章作成ツール (Writing Tools)」 を発表しました。
この機能は Pixel 10 シリーズ向けの機能として紹介されましたが、すでにより古い一部の Pixel スマートフォンにも展開が開始されているようです。
HelenTech でも日本語環境の Pixel 9 Pro で実際に確認できました。
Gboard の「文章作成ツール」とは
「文章作成ツール」は、Gboard キーボードに組み込まれる新しい文章作成のアシスタント機能です。このツールは、単に文章を校正するだけでなく、ユーザーが入力したテキストを特定のスタイルに合わせて書き換えることができます。
機能的には、Gmail アプリや Chromebook Plus ですでに搭載されている「文章作成サポート」と非常によく似ています。主な機能は以下の通りです。
- 文章の校正: テキスト内の文法的な誤りなどをチェックし、修正します。
- 別の表現に書き換え: プロフェッショナルなトーンや、親しみやすいフレンドリーな表現など、目的に合わせたスタイルに文章を書き換えることができます。
- テキストの長さ調整: より詳しく、短くするといったテキストの長さを調整できます。
- 音声コマンド: 音声を使って、テキストの書き換えや言い換えを指示することも可能です。


なお、利用前にはツールをダウンロードするため、最初に使うときは機能をタップしてから少し待つ必要があります。
古い Pixel モデルへの展開
この「文章作成ツール」は Pixel 10 で利用可能になるとされていましたが、一部の古い Pixel スマートフォンのユーザーから、すでにこの機能が利用できるようになったとの報告が寄せられています。
実際に HelenTech でも Google Pixel 9 Pro (Android 16 安定版) で利用可能になっていることを確認できましたが、Pixel 9 Pro Fold (Android 16 QPR2 Beta 1) ではまだ利用することができませんでした。
現時点で、どのモデルまで展開されるのか、また広範囲への展開がいつ完了するのかは不明です。
まとめ
Pixel 10 の新機能として発表された「文章作成ツール」が、予想よりも早く古いモデルにも展開され始めたことは、既存の Pixel ユーザーにとって嬉しいニュースです。日常のコミュニケーションからビジネス文書の作成まで、幅広いシーンで役立つことが期待されます。
まだ一部のユーザーへの展開にとどまっているようですが、今後の正式な発表と広範囲への展開が待たれます。
なお、Google はこの他にも、「マジックサジェスト」や「ベストテイク」、「マイボイス通訳」など、多くの AI を活用した新機能を発表しており、これらの機能が既存のデバイスにどの程度展開されるかが注目されます。