Google は 2025 年 8 月 26 日(現地時間)、Google ドライブのサイドパネルで利用できる Gemini が、画像ファイルのサポートを開始したことを発表しました。
これにより、これまでテキストベースのドキュメントに限定されていた要約や情報抽出の機能が、画像ファイルでも利用できるようになります。
Gemini で画像を使ってできること
今回のアップデートにより、Google ドライブに保存されている画像に対して、Gemini に以下のような指示を出せるようになります。
- 画像の要約
- 画像からのテキスト抽出
- レシートや請求書から情報を抽出し、表形式で整理
- 画像の代替テキストを生成
- 画像に関するストーリーを作成
特に、スキャンした契約書やレシート、テキストが多く含まれる画像で最適に機能し、紙媒体の情報を効率的にデジタルデータとして活用するのに役立ちます。

利用方法と注意点
この機能を利用するには、Google ドライブのファイルリストから対象の画像をダブルクリックし、画面右上に表示される「Gemini に質問する」(星のアイコン) をクリックします。
ただし、現時点では以下の点に注意が必要です。
- 対応言語: 英語のみで利用可能です。
- 最適な画像: 契約書、レシート、請求書などのスキャンされたドキュメントや、テキストが多い画像で最も効果的に機能します。
管理者は、組織のユーザーがこの機能を利用できるように、管理コンソールでスマート機能とパーソナライズを有効にする必要があります。
なお、記事執筆時点では HelenTech の Google Workspace アカウントでは展開を確認できませんでした。

リリーススケジュールと対象プラン
この機能のリリーススケジュールと対象プランは次のようになります。
- リリーススケジュール:
- 即時リリースドメイン: 2025 年 8 月 25 日から最大 15 日間かけて段階的に展開
- 計画的リリースドメイン: 2025 年 9 月 9 日から最大 15 日間かけて段階的に展開
- 対象プラン:
- Google Workspace Business Standard / Plus
- Google Workspace Enterprise Standard / Plus
- Gemini Education / Gemini Education Premium アドオン利用者
- Google One AI Premium
- 旧 Gemini Business / Gemini Enterprise アドオン購入者
まとめ
Google ドライブの Gemini が画像に対応したことで、これまで手作業で行っていた画像からの文字起こしや情報整理が大幅に効率化されます。
特に、経費精算のためにレシートをスキャンして保存しているユーザーや、紙の書類を PDF ではなく画像でデジタル化しているユーザーにとっては、非常に便利な機能追加と言えます。
現在は英語のみの対応ですが、日本語含めた今後の多言語対応にも期待です。