Google は、Wear OS 搭載スマートウォッチのバッテリー持続時間に関するユーザーの悩みを解消するため、バッテリー寿命に悪影響を与える可能性のあるウォッチフェイス(文字盤)に対して、事前に警告を表示する機能を Play ストアに追加しました。
バッテリー消費の激しいウォッチフェイスに警告
この機能は 2025 年 8 月 25 日付けで公開された Google Play ストア v47.7 (2025 年 8 月 25 日) のリリースノートに記載されており、アップデートが適用されると、バッテリー消費量が大きいと判断されたウォッチフェイスのアプリ詳細ページに、警告メッセージが表示されるようになります。
これまで、多くのユーザーはデザインを気に入って新しいウォッチフェイスをインストールしたものの、その後にバッテリーの消耗が著しく早くなるという問題を経験してきました。
今回の新機能は、インストール前にバッテリーへの影響を把握できるようにすることで、このような試行錯誤の手間を省くことを目的としています。
警告の対象となりうるウォッチフェイスの特徴
すべてのウォッチフェイスがバッテリーを大量に消費するわけではありませんが、特に以下のような特徴を持つものは警告の対象となる可能性が高いと考えられます。
- 複雑なアニメーション: 常に動きのあるアニメーションを含むウォッチフェイスは、プロセッサとディスプレイへの負荷が大きくなります。
- 動的なデータの表示: 天気、心拍数、株価など、リアルタイムで頻繁に情報を更新するものは、通信やセンサーの使用が増えバッテリーを消費します。
- スマートフォンとの頻繁な連携: スマートフォンからの情報を常に同期・表示するものは、Bluetooth 通信が頻繁に行われ、バッテリーを消耗させる原因となります。
この警告機能により、ユーザーはデザインの好みだけでなく、スマートウォッチのパフォーマンスも考慮した選択ができるようになります。
順次展開されるユーザー待望の機能
このアップデートは現在順次展開されており、すべてのユーザーがすぐに利用できるわけではないようです。
HelenTech でも Google Pixel Watch 3 で確認してみましたが、Google Play ストアのバージョンが v47.4 のままとなっており、この機能はまだ表示されていませんでした。
スマートウォッチのバッテリー持続時間は、多くのユーザーにとって最も重要な要素の一つです。ウォッチフェイスがその一因であることを明確に示すこの小さな改善は、Wear OS ユーザーにとって非常に歓迎すべきものと言えます。