GoogleがPixelスマートフォンとタブレット向けに、デバイスの問題を診断するための新しい機能をテストしていることがわかりました。
この機能は、これまで別々の項目に分かれていた診断ツールを1つのメニューに統合するもので、AIを活用した検索機能なども含まれる可能性があります。
新しい「デバイスの状態とサポート」メニュー
Android Authorityによると、この新機能はPixel Troubleshootingアプリのバージョン 1.0.792370112 から発見されました。
現在、Pixelの設定アプリには「ヒントとサポート」というメニューがありますが、これが新しく「デバイスの状態とサポート (Device health & support)」というメニューに置き換わる形で、各種診断ツールが統合されるようです。

この機能はまだ広く展開されておらず、テスト段階にあるとみられます。
主な診断項目
新しい「デバイスの状態とサポート」メニューでは、以下のような項目を一括で確認・診断できるようになる見込みです。
- バッテリーの状態: バッテリーのパフォーマンスを最適化できていない潜在的な問題を特定します。バッテリーの消耗が早い、使用中や充電中に発熱するといった問題に対するガイドも含まれます。
- デバイスの温度: デバイスの内部温度を、緑と赤で色分けされたスケールで表示します。これにより、デバイスが過熱しているかどうかを視覚的に判断できます。
- ストレージ: アプリ、システムファイル、一時ファイルなどがストレージをどの程度使用しているかを確認できます。
- システムアップデート: アップデートに関する問題がないかをチェックします。
- 充電の診断: AIを使用して充電に関する問題をスキャンし、解決策を提示する機能とされていますが、現時点ではまだ動作していないようです。
- タッチの診断: タッチスクリーンの不具合をスキャンし、デバイスの再起動などの修正案を提示します。

AI による検索やサポートへのアクセスも
この新しいメニューには、AIを活用した検索バーも搭載される可能性があります。これにより、ユーザーが正確な技術用語を知らなくても、発生している問題を自然な言葉で検索し、解決策を見つけられるようになることが期待されます。
さらに、iOSデバイスのように保証期間を確認できる「保証」オプションや、必要に応じてカスタマーサポートに連絡したり、修理を依頼したりできる「サポートへのお問い合わせ」オプションも追加されるようです。
まとめ
今回の変更により、Pixelユーザーはデバイスの不具合をより手軽に自己診断できるようになることが期待されます。
これまで設定の各項目に点在していた機能が 1 つのメニューに集約されることで、技術的な知識があまりないユーザーでも、自分のデバイスの状態を簡単に把握し、問題解決の糸口を見つけやすくなるかもしれません。
ただし、この機能は開発中のものであり、最終的に公開されない可能性もあることに注意してください。
ちなみに、Android 15 のベータ版で確認されていたものの、まだ広く展開されていない「デバイス診断」機能も、今回の新しいメニューに統合されるようです。