Google、Pixel のデザインは2〜3年で刷新。縦折りスマホはなし、タブレットは一時停止を明らかに

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Bloomberg のインタビューで、Google の幹部が Pixel シリーズの将来的なハードウェア戦略について語りました。

主なポイントは、デザインの定期的な刷新、フリップ型スマートフォンとタブレット開発の方針です。

目次

Pixel のデザインは 2〜3 年ごとに刷新

Google のハードウェア製品担当チーフデザインオフィサーである Ivy Ross 氏は、Pixel のデザインを「2〜3年ごとに新しいデザイン言語で」刷新する方針を明らかにしました。

すでに 2026 年登場予定の「Pixel 11」シリーズのデザインは最終決定済みで、2027年の「Pixel 12」の開発も進行中とのことです。

フリップ(縦折り)型スマートフォンの開発は行わない方針

折りたたみスマートフォンについて、Google の Shakil Barkat 氏は、ディスプレイの「折り目」が依然として解決したい課題であると述べました。

その上で、Pixel ブランドでフリップ(縦折り)型のモデルを開発していないことを改めて強調しました。

タブレット開発は「一時停止」

タブレットに関しては、Google がカテゴリーとして「意味のある未来」を見出すまで、開発を「一時停止 (paused)」していることが語られました。

ユーザーがスマートフォン、時計、イヤホンなど多くのデバイスを管理する負担が増えていることも理由の一つとして挙げられています。

強みはソフトウェアと AI

Pixel 責任者の Rick Osterloh 氏は、Pixel が市場シェアで「巨大なプレーヤー」になることを目指しているわけではなく、「良いビジネスを構築できれば十分」との考えを示しました。

同氏は Pixel の強みが常にソフトウェアにあると強調し、「我々が AI で決定的なリードを築いていることは明らかだ」と述べました。

まとめ

今回のインタビューにより、Google がハードウェア戦略において、自社の強みであるソフトウェアと AI を最大限に活かすことに集中している姿勢がより明確になりました。

スマートフォンのデザインを定期的に刷新することで既存のファンを惹きつけつつ、市場が成熟していない、あるいはユーザーへの付加価値を明確に提供できないフリップフォンやタブレットからは距離を置くという、現実的な判断を下しているようです。

また、タブレットに関しては現在進められている Android と ChromeOS の統合も影響している可能性があります。Google は Samsung と協力し、タブレットにおける新たな「デスクトップモード」の導入などの開発にも取り組んでいます。

出典: 9to5Google, Bloomberg

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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