Google は、スマートホームデバイスの管理を Google Home アプリに統合する取り組みを続けており、その最新の取り組みとして、これまで旧 Nest アプリでのみ利用可能だった「給湯コントロール」機能が、間もなく Google Home アプリに追加されることが明らかになりました。
給湯コントロール機能が最終テスト段階に
この情報は、Google Home 及び Nest の最高製品責任者である Anish Kattukaran 氏が X の投稿で認めたものです。
同氏によると、給湯コントロール機能は現在「最終テスト段階」にあり、「今後の数回のリリースの一つ」で展開される予定です。

この機能が実装されれば、対応する給湯システムに接続された Nest Thermostat を利用しているユーザーは、Google Home アプリから直接、給湯のスケジュール設定や手動でのオン/オフ操作、一時的な加熱を指示する「ブースト」機能などが利用できるようになります。
Nest アプリから Google Home アプリへの機能移行
Google は以前から、スマートホーム関連の操作を Google Home アプリに集約する方針を掲げており、段階的に旧 Nest アプリの機能を移行させてきました。
最近では、旧型の Nest サーモスタット向けの「スケジュール機能」が Google Home アプリに統合されました。これは、多くのユーザーが旧 Nest アプリを使い続ける大きな理由の一つとされていたため、重要なアップデートでした。
しかし、このアップデート後も、一部のユーザーからは給湯コントロール機能が未実装である点や、新しいインターフェースが旧アプリに比べて直感的ではないといった指摘が上がっていました。
今回の Kattukaran 氏の発言は、こうしたユーザーの声に応えるものであり、Google がエコシステムの統合を着実に進めていることを示しています。
まとめ
給湯コントロール機能の追加は、Google が目指す「Google Home アプリによるスマートホーム管理の一元化」における重要なアップデートとなります。
この機能が利用可能になれば、ほとんどの Nest ユーザーは旧アプリから完全に移行することに大きな問題はなくなることが期待されます。
とはいえ、日本では Nest Thermostat は未発売であったため、今回の恩恵を受けるユーザーはほぼいないと思われます。