Google は 2025 年 8 月 18 日(現地時間)、Google チャットに Gemini を活用した新機能として、会話内の未読メッセージを要約する機能を追加することを発表しました。
この機能により、多くの未読メッセージが溜まったダイレクトメッセージ、グループ会話、スペースの内容を素早く把握し、重要な情報を見逃すことなく対応できるようになります。
会話のキャッチアップを容易にする新機能
これまで Google チャットの Gemini は、ホーム画面での未読会話全体の要約や、共有されたファイルの要約に対応していました。
今回のアップデートではさらに機能が拡張され、個々の会話内で未読メッセージの要約を生成できるようになります。
未読メッセージが多数ある会話を開くと、最近のやりとりをまとめた要約カードが自動的に表示されます。未読メッセージが少ない場合でも、未読メッセージの境界線に表示される「要約」ボタンをクリック(タップ)することで、手動で要約を生成することが可能です。

この機能はまず Web 版から展開され、モバイル版については後日リリースされる予定です。
利用方法と設定
この機能を利用するには、ユーザーアカウントでスマート機能とパーソナライズが有効になっている必要があります。管理者は管理コンソールから、ユーザーのデフォルト設定をオンにすることができます。
エンドユーザーは、Web またはモバイルで未読の会話を開き、[要約] ボタンをクリックまたはタップします。要約が自動で表示されない場合は、未読メッセージの境界線から手動でリクエストすることもできます。
なお、要約の自動表示は、チャットの設定 > [メッセージとメディア] > [メッセージ機能] > [会話のサマリー] からオン/オフの切り替えが可能です。

展開スケジュールと対象プラン
この機能は、ドメインごとに展開スケジュールが異なります。
- 即時リリースドメイン: 2025 年 8 月 12 日から最大 15 日間かけて段階的に展開
- 計画的リリースドメイン: 2025 年 8 月 25 日から最大 15 日間かけて段階的に展開
対象となる Google Workspace プランは以下のとおりです。
- Google Workspace Business Standard および Plus
- Google Workspace Enterprise Standard および Plus
- Google Workspace Frontline Plus
- Gemini Education または Gemini Education Premium アドオンを利用中のユーザー
- 過去に Gemini Business、Gemini Enterprise、AI Meetings and Messages アドオンを購入したユーザー
記事執筆時点では、筆者の Google Workspace での展開はまだ確認できませんでした。